JSFバーチカルシリーズ2023 開幕 !「WINGRAM CUP2023 Presents by ブルボン」

昨年日本初上陸したX Games Japanの開催により日本国内でも一躍知られることとなったバーチカルのシリーズ戦が開幕。
日本人ライダーでは今やX Games表彰台常連、世界のトップライダーである芝田元や、先日のX Gamesではバートの女子部門も行われ、そこで日本人初の女子表彰台を獲得した貝原あさひなど、日本は「バーチカル強国」とも言われている。

今大会は男女合わせて約30名のエントリーで、男子ではパーク種目でも日本選手権決勝常連組の櫻井壱成や猪又湊哉、女子ではパークの日本チャンピオンで先日アメリカで行われたX Gamesの女子パーク種目で銀メダルを獲得した長谷川 瑞穂らパークスタイルの実力者も名を連ねた。

こちらのシリーズ戦は3戦中、高ポイントの2戦の合計ポイントでシリーズ順位を決め、上位ライダーには2024年9月に開催予定のワールドスケートゲーム イタリアローマへの出場権を獲得できるシリーズ戦となっている。
※ワールドスケートゲーム イタリア・ローマは現時点ではあくまで開催予定。

女子決勝リザルト

優勝 : 貝原 あさひ 147.50pt
2位 : 佐竹 晃    143.43pt
3位 : 長谷川 瑞穂   135.33pt

男子決勝リザルト

優勝 : 河上 恵蒔 155.97pt
2位 : 西川 有生  150.77pt
3位 : 山本 琢翔  146.43pt

  

女子優勝の貝原は前評判通りの結果となったが、逆にそれがプレッシャーとなったか。ラン一本目をミスしたが二本目で見事リカバリー。追いかけられる立場のダブルプレッシャーを跳ね除け優勝。
男子優勝の河上はコンテストに初出場で優勝、「緊張したけど一回乗れてからは楽しかった」と、若干9歳ながら強心臓ぶりを発揮。
ライディングの構成もほとんど自分で決めている河上。9歳で自分自身の見せたいトリックをしっかり考えていることに驚きを隠せない。
海外のテレビ収録で来ていた、X Gamesにて最年少メダルを獲得した河上の憧れのライダー、ブラジルのギー・クーリの前で彼の得意とするトリック「900」を完璧に決め、嬉しい初優勝となった。
「ラン」で使用したトリックは「ベストトリック」で再度使用すると減点となるレギュレーションだが、点数よりも「自分がやりたい」「魅せたい」技をしっかり決め切るというマインドには非常に感銘を受けた。

海外ではポピュラーな「パーク」と「バート」の二刀流。
日本でも男子は櫻井や猪又、女子では貝原や長谷川、今大会には参戦していないが世界のトップで戦う永原 悠路や藤井 雪凛など両ジャンルで活躍を見せるライダーが増えている。
一番感じたのは、日本のパークとバート共にライダー同士が非常に称え合い、盛り上げているのが印象的だ。

筆者個人的な見解にはなるが「本来のスケートボードの姿」であり、非常に観ている側もテンションが上がった。
かつては東京五輪金メダリストの堀米 雄斗や白井 空良も幼少期はバーチカルに励んでいた時期もあり、大人になってからでは恐怖心や防衛本能が発達してしまいトップライダーになるのはごく稀なこのジャンル。

ここから未来のスターライダーが誕生する可能性も大いにあるだろう。

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