絶対王者を下したメドベージェフが初優勝。国枝が8度目の全米王者に[全米オープン]

「全米オープン」での国枝

現地9月12日に行われた「全米オープン」(アメリカ・ニューヨーク/8月30日~9月12日/ハードコート)大会最終日、男子シングルスの決勝で第1シードのノバク・ジョコビッチ(セルビア)が第2シードのダニール・メドベージェフ(ロシア)にストレート負けという波乱が起きた。一方、車いすの部では男子シングルス第1シードの国枝慎吾(日本/ユニクロ)が第2シードのアルフィー・ヒュウェット(イギリス)を下し、2年連続8度目の優勝を果たした。

男子では52年ぶりの年間グランドスラム、そしてグランドスラム最多優勝記録の更新という2つの偉業達成にリーチとしていたジョコビッチは、その緊張で浮足立ってしまったのか、やや正確性を欠いたプレーに終始。第2シードのメドベージェフがそれを逃さず、第1、第2セットで1回ずつブレークに成功。そのリードを守り切り、セットカウント2-0とする。第2セット途中には、ジョコビッチがフラストレーションを溜めた末にラケットを破壊する場面も見られた。第3セットでもメドベージェフの優位は変わらず、ゲームカウント4-0とリード。そこからジョコビッチも盛り返して4-5と迫るが、相手の勢いを止め切れない。結局メドベージェフが6-4、6-4、6-4のストレート勝利で、グランドスラム初優勝。メドベージェフは、ロシア人男子としてはエフゲニー・カフェルニコフマラト・サフィンに続いて3人目のグランドスラム王者となった。


女子ダブルス決勝では、第11シードのココ・ガウフ(アメリカ)/キャサリン・マクナリー(アメリカ)ペアが第14シードのサマンサ・ストーサー(オーストラリア)/ジャン・シューアイ(中国)ペアに3-6、6-3、3-6で敗戦。7回のダブルフォールトをはじめアンフォーストエラーの多さが響き、6回あったブレークチャンスのうち1回しかモノにできなかった。


国枝はヒュウェットに6-1、6-4のストレート勝ちで、2年連続8度目の「全米オープン」優勝。金メダルを獲得した「東京パラリンピック」直後の大会参戦だったことで、決勝前には「目を閉じたら眠れそうなくらい疲れていた」そうだが、いざ試合が始まるとほぼすべてのスタッツで上回る盤石のプレーを披露した。


一方、車いす女子シングルス第2シードの上地結衣(日本/三井住友銀行)は第1シードのディーダ・デ グロート(オランダ)に3-6、2-6で敗れて準優勝。サーブ、リターンともにポイント取得率で相手に及ばず、8回のブレークを喫してしまった。勝ったデ グロートはジョコビッチが果たせなかった夢、年間ゴールデンスラムを達成。


また、クァードシングルスでも第1シードのディラン・オルコット(オーストラリア)が年間ゴールデンスラム。準決勝で世界6位の菅野浩二(日本/リクルートオフィスサポート)を破っていたオルコットは、決勝でも世界4位のNiels Vink(オランダ)を7-5、6-2で下した。


大会14日目の男子シングルス、女子ダブルス、車いす部門の試合結果は以下の通り。(※[]内の数字はシード表記)


<男子シングルス>
【決勝】
ノバク・ジョコビッチ(セルビア)[1] 4-6 4-6 4-6 〇ダニール・メドベージェフ(ロシア)[2]


<女子ダブルス>
【決勝】
●ココ・ガウフ(アメリカ)/キャサリン・マクナリー(アメリカ)[11] 3-6 6-3 3-6 〇サマンサ・ストーサー(オーストラリア)/ジャン・シューアイ(中国)[14]


<車いす男子シングルス>
【決勝】
国枝慎吾(日本/ユニクロ)[1] 6-1 6-4 ●アルフィー・ヒュウェット(イギリス)[2]


<車いす女子シングルス>
【決勝】
〇ディーダ・デ グロート(オランダ)[1] 6-3 6-2 ●上地結衣(日本/三井住友銀行)[2]


<車いすクァードシングルス>
【決勝】
〇ディラン・オルコット(オーストラリア)[1] 7-5 6-2 ●Niels Vink(オランダ)


(テニスデイリー編集部)


※写真は全米オープン」での国枝
(Photo by Sarah Stier/Getty Images)

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