世界女王バーティが語るメンタル対処法

「WTA1000 マイアミ」でのバーティ

「東京オリンピック」でも話題となっているメンタルヘルスについて、世界女王のアシュリー・バーティ(オーストラリア)が自身の対処方法を語った。米テニスメディア Tennis World USAなど複数のメディアが報じている。

「東京オリンピック」でのバーティは女子シングルスでまさかの1回戦敗退となったが、ジョン・ピアース(オーストラリア)と組んで臨んだ混合ダブルスで銅メダルを獲得。だがその3位決定戦は、ニーナ・ストヤノビッチ(セルビア)と組んでいたノバク・ジョコビッチ(セルビア)が肩の怪我を理由に棄権したため、不戦勝だった。


男子シングルスでの年間ゴールデンスラム達成を狙っていた第1シードのジョコビッチだが、準決勝でのちに金メダルに輝く第4シードのアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)に敗れ、3位決定戦でも第6シードのパブロ・カレーニョ ブスタ(スペイン)に敗戦。この3位決定戦の試合中にジョコビッチは無観客のスタンドに向かってラケットを投げたり、ラケットをネットに叩きつけるなど、苛立ちを露わにした様子が取り沙汰されている。


銅メダル獲得後の記者会見でジョコビッチのこの行動について聞かれたバーティは、「それは彼に聞いてもらうしかないわ。この1、2ヶ月間、彼にはいろいろなことがあったけど、それは私たちよりも彼に聞くべきことよね」と返した。先月の「ウィンブルドン」で優勝を飾ったバーティはジョコビッチが感じていることはわからないと認めつつ、アスリートが直面しているプレッシャーについて、より広い視点で話を続けた。


「みんなそれぞれ違う状況に置かれていると思うの。コート上ではそれぞれ異なる感情やプレッシャーを感じると思うわ。ノバクは私よりもはるか上の目標を目指している。ずっと前にロッド・レーバーが成し遂げてから誰も達成していない、年間グランドスラムという偉業を彼が狙っているのは知っているわ。でも彼がどんな気持ちなのかはわからないから、それについてコメントするのは難しいのよ」


「ただ私のことで言えば、メンタル面に関しては常にチームと一緒に取り組んでいるわ。メンタルヘルスを守ることや集中力、冷静さといったことは、テニスボールを打つのと同じくらい私の試合で大きな部分を占めているの。これは私たちが積極的に改善しようとしている部分よ。試合でコートに立つ度に学びを得て成長しようとしているの。でも、それはそれぞれの選手に特有のものだから、やっぱり私が他の人についてコメントするのは難しいわね」


「あらゆる機会にできるだけ多くのことを学ぶべきだということを自分の経験から知っているの。良いことも、悪いことも、その中間のことも、テニスコートでの経験はすべて学びの機会だから。チームとのコミュニケーションはとてもオープンで、常に話し合うようにしているの。それが私のテニスの中で大きな役割を果たしているのは間違いないわね」


自らも「ウィンブルドン」ジュニアの頂点に立った後で燃え尽き症候群となり、テニスからしばらく離れるなど、既にアップダウンを経験している25歳のバーティ。昨シーズンはパンデミックを受けてオーストラリア以外の大会に出場しなかったが、再びツアーに出るようになった今季はここまでに「ウィンブルドン」を含む4つのタイトルを獲得している。


(テニスデイリー編集部)


※写真は「WTA1000 マイアミ」でのバーティ
(Photo by Michael Reaves/Getty Images)

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