短期免許で初来日のオシェア騎手がジャパンC優勝を狙う「ただならぬ意気込み」

競馬

 アイルランド出身のタイグ・オシェア騎手(42)が短期免許を取得。4月27日から6月26日まで日本で騎乗する。身元引受調教師は国枝栄師(美浦)、契約馬主はDMMドリームクラブ。

 同騎手はUAEを拠点に活躍中で、2021・22年から3季連続で同国のリーディングジョッキーに輝いている名手。今年3月のドバイワールドカップデーでは、ローレルリーバーでドバイワールドカップ(G1)を圧勝したほか、タズでドバイゴールデンシャヒーン(G1)も制している。

 初来日となるが、すでに多くの騎乗依頼があって大変なモテようだ。土・日ともに東京での騎乗だが、土曜は9鞍、日曜も9鞍に騎乗する。土曜はメーン・青葉賞(G2)のヘデントールをはじめ、7頭が前走で1番人気に推された馬。日曜もメーン・スイートピーステークス(L)のベストミーエヴァーと5R・3歳未勝利のリュケイオンは前走で1番人気に推された馬。これを見ても分かるように、大きな期待が寄せられている。

 人気馬が揃った背景には、ドバイターフ(G1)で落馬負傷したルメールがまだ騎乗できないこともある。自身のホームページで5月前半の復帰を目指していると言っているが、それまではオシェア騎手が替わりを務めることになりそうだ。

「実際、ヘデントールとベストミーエヴァーは前走でルメールが騎乗していた馬。共にダービーとオークスの出走権をかけての出走だけに、プレッシャーも半端ではないでしょうが、ここでしっかり結果を出せば毎年のように来日する騎手になるかもしれない。本人は来年も再来年も来たいと言っている。とにかくジャパンカップを勝ちたいそうです」(競馬関係者)

 日本競馬関係者の信頼も、しっかりとモノにできるか。

(競馬ライター・兜志郎

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