甲子園まで900mの公立校、選抜21世紀枠推薦校に 来年1月選考

1、2年生の生徒らを前に、渡辺涼斗主将が表彰状を受け取った=2024年11月11日午後、兵庫県西宮市古川町の西宮東高、岡田健撮影

 兵庫県高校野球連盟は、来春の第97回選抜大会の21世紀枠について西宮市立西宮東高を県推薦校に選んだ。11日、同校に正式に伝達した。

 21世紀枠は大会での成績だけではなく、練習の創意工夫や困難の克服、地域貢献なども加味して選考される。西宮東は阪神甲子園球場の南東約900メートルの場所にあり、地元中学校の軟式部出身の選手が多い。進学に力を入れていて平日は約2時間しか練習時間をとれないなか、毎月の体力測定で明確にした強化点を重点的に鍛えるなどして、効率よく練習している。その結果、今秋の県大会で8強に入った。

 この日、学校であった伝達式で推薦校の表彰状が授与された。渡辺涼斗主将(2年)は「素直にうれしいです。支えてくれた家族や地域のみなさんに感謝したいです」と話した。

 今後、候補校は全国で9校に絞られ、来年1月24日の選抜選考委員会で2校が21世紀枠に選出される予定。(岡田健

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