横浜、逆転で決勝へ きょう健大高崎と対戦 秋季関東高校野球

二回裏、横浜は駒橋の犠飛で1点を返した=2024年11月3日、保土ケ谷、中嶋周平撮影

 第77回秋季関東地区高校野球大会(関東地区高校野球連盟主催)は3日、保土ケ谷球場で準決勝2試合が行われた。横浜(神奈川1位)は浦和実(埼玉1位)を3―2で下して決勝進出を決めた。2007年以来、17年ぶりの優勝を目指し、4日の決勝で健大高崎(群馬1位)と対戦する。

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 (3日、秋季関東大会準決勝 横浜3―2浦和実)

 チームの支柱が、逆転劇の口火を切った。

 1点を追う五回裏1死。ここまで横浜打線は、浦和実のエース・石戸颯汰(2年)の、球の出どころが見えない変則フォームに苦戦していた。「とにかく先頭打者の自分が塁に出なければ」と1番・阿部葉太(2年)が外角の直球を振り抜くと、打球は三塁手を強襲。一気に二塁を陥れた。その後、奥村凌大(2年)、小野舜友(1年)の連続適時打で逆転した。

 阿部は今夏、2年生ながら主将を任され、神奈川大会決勝で東海大相模に惜敗した。

 引き続き主将を務める新チームには、阿部を筆頭に奥村凌大、為永皓(ひかる)(2年)など、夏からレギュラーだった選手がいる。阿部は「経験豊富な選手が多いのが新チームの強み」と語る。

 秋季県大会で東海大相模に雪辱を果たし優勝。関東大会もここまで勝ち進み、来春の選抜大会出場が見えてきた。村田浩明監督は「関東大会制覇に向けてひたすらやってきた。選抜大会はその先にあると思う」。阿部は「目標に掲げてきた関東制覇まで、あと一つしっかり戦い抜きたい」と語った。(中嶋周平)

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