天理のエース「投打ともに鍛え直す」 変化球狙われ、冬の覚醒誓う

天理―東洋大姫路 二回裏東洋大姫路2死一塁、見村の遊ゴロで二塁手高瀬が一塁走者伏見を封殺=2024年11月3日午前10時36分、ほっともっとフィールド神戸、佐藤道隆撮影

(3日、秋季近畿地区高校野球大会準決勝 天理3―11東洋大姫路)

 「監督にやってはいけないと言われていた打ち合いの試合をしてしまった。相手の打者を抑えられなかった」。天理のエース・下坊大陸(りく)投手(2年)は試合後、そう悔しさをにじませた。

 最速141キロの直球と、打者の手前で落ちる縦のスライダーが持ち味。新チームになってエースを任され、奈良県予選、近畿大会とチームを引っ張ってきた。

 この日の東洋大姫路の打者は、変化球を狙ってきた。2番手と4番手で2度登板したが、打者20人相手に被安打7。「得意なスライダーも打たれてしまった。直球は球威が足りなくて勝負できなかった」

 打撃面では四回の打席で適時二塁打を放って意地を見せたが、悔しいコールド負けとなった。「投打ともに活躍できるように、この冬に鍛え直す」。そう心に誓う。

 藤原忠理監督は「下坊は投打ともにチームの軸。この経験をどう生かしてくれるかが、チームのカギになる」と期待を込めた。(佐藤道隆)

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