左肩負傷の大谷翔平、監督は「感触よい」 第3戦に出場の可能性示唆

 大リーグ・ドジャースのロバーツ監督が27日(日本時間28日)、ニューヨークで記者会見し、ヤンキースとのワールドシリーズ(WS)第2戦で左肩を負傷した大谷翔平について、「今朝の感触は良く、可動域と筋力も良好」「十分に良い状態なら試合に出ない理由はない」と話し、28日(同29日)の第3戦で起用する可能性を示唆した。

 大谷は、26日(同27日)にロサンゼルスで行われた第2戦で、七回に二盗を試みた際に左肩を負傷。試合直後、ロバーツ監督は「左肩の亜脱臼」「筋力や可動域は問題なく、良い兆候ではある」と説明していた。

 この日の記者会見でロバーツ監督は、大谷が素振りを再開していることを明らかにした。「感触は昨日より今日の方がよかった。明日はさらに良くなると期待している」「彼は自分の体について十分に理解しており、痛みに対する耐性にもよるが、彼が問題ないと感じればプレーすることになるだろう」とも語った。

 ドジャースではワールドチャンピオンに輝いた2020年、主力の左打者、コディ・ベリンジャー(現カブス)がポストシーズン中に右肩を脱臼しながら、WSの全試合にフル出場したことがある。

 その時の状況を引き合いに出した質問に対して、ロバーツ監督は「状況は似ているが、右肩の方が左打者にとっては影響が大きい」「左肩は打つときに後ろ側になる肩なので特に制約はないだろう」と前向きな言葉を並べた。

 現地時間の午後5時過ぎから開かれた会見で監督は「彼(大谷)は30分以内に球場に来て、ティー打撃やゲージでの打撃などのトレーニングを行う予定だ」と話していた。

 大谷はチームと合流したとみられるが、午後6時から約1時間半、ヤンキース本拠のグラウンドで行われた全体練習には姿を見せなかった。(ニューヨーク=安藤仙一朗)

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