中日が交渉権の関大・金丸「1年目から2桁勝利めざす」 4球団競合

ドラフト会議で中日から1位指名を受け、仲間から胴上げされる関大の金丸夢斗投手=2024年10月24日午後6時5分、大阪府吹田市、白井伸洋撮影

(24日、プロ野球ドラフト会議)

 緊張した面持ちでドラフト会議の様子を見つめていた関大の金丸夢斗は、記者会見では安堵(あんど)の表情を浮かべた。「本当にどきどきしていました」

 4球団が競合したことから期待の大きさは感じている。「即戦力で1位指名をもらっていると思う。焦らずにだけど、1年目から2桁勝利をめざしたい」

 中日の井上一樹新監督からテレビ中継を通じて「迎えに行きます」とメッセージをもらった。金丸は「待っています、と。ドラゴンズの力になれるように全てをつくそうと思っています」と笑顔で応えた。

 最速154キロの左腕は、鋭く落ちるスプリットと緻密(ちみつ)な制球力が武器だ。3年生の秋から72イニング連続で自責点ゼロを記録し、今年の関西学生リーグは春秋通じて防御率0・00。3月には侍ジャパンに「飛び級」で選ばれた。

 中日では、昨年のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で世界一に貢献した同学年の高橋宏斗を意識する。「色々と話を聞いてみたい」とし、「最終的には日本を代表する投手になりたいという目標は、侍ジャパンを経験して強く思った。少しでも近づけるように頑張りたい」。(室田賢)

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