明大・宗山、5球団競合に「感謝の気持ちでいっぱい」 楽天が交渉権

楽天が交渉権を獲得し、記者会見で質問に答える明大の宗山塁選手=2024年10月24日午後5時40分、東京都千代田区、吉田耕一郎撮影

(24日、プロ野球ドラフト会議)

 楽天が交渉権を獲得した明大の宗山は「このような評価をしていただけて、感謝の気持ちでいっぱい」と会見で話した。

 1年から名門の遊撃手として先発に定着し、2年で明治神宮大会優勝も経験。関大の金丸と並び、今ドラフトの目玉とされてきた。広島だけが1位指名を公言する中、5球団が競合。評価の高さは揺るがなかった。

 最上級生になる前から注目を浴びてきたが、全てが順風満帆だったわけではない。2月、社会人とのオープン戦で死球を受け、右肩甲骨を骨折。その後の春季リーグでは打率が2割を切った。

 春は試合に出られなくても自分の経験を伝えようと、ベンチから仲間を鼓舞した。「体作りを見直そうと、毎日を考えて過ごした」と弱点を補完する機会にもした。

 今秋は24日まで打率3割9分と復調。リーグ戦通算安打116本は歴代8位タイだ。守備面も進化した。今季は1年春以来の無失策を続けている。

 会見ではすっきりした表情を浮かべた。「開幕から試合に出て、新人王を目標にやっていきたい」と誓った。(高億翔)

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