岡山学芸館が倉敷商を破り、7年ぶりの優勝 秋季岡山県高校野球大会

岡山学芸館―倉敷商 六回裏岡山学芸館2死二塁、池本が右越え適時三塁打を放つ。捕手妹尾=2024年10月12日、マスカット、大野宏撮影

 秋季岡山県高校野球大会(県高校野球連盟主催)は12日、倉敷市のマスカットスタジアムで決勝があり、岡山学芸館が倉敷商を破って7年ぶり2回目の優勝を決めた。

 学芸館は六回に繁光広翔(こう)(1年)と池本優司(同)の連続長打で2点を先制。エース青中陽希(2年)が倉敷商の反撃を1点に抑えて完投した。

 3位決定戦は創志学園が九回に3点差を追いつかれて延長タイブレークへ。同点で迎えた十一回、大谷海心(るい)(2年)の適時打で岡山東商にサヨナラ勝ちし、7年連続12回目の中国大会出場を決めた。

 中国大会は25日に島根県で開幕する。(大野宏)

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(秋季岡山県高校野球大会決勝 岡山学芸館2―1倉敷商)

 0―0の六回2死三塁。岡山学芸館は4番の繁光広翔(1年)がフルカウントから、外角高めの直球を左翼線へ流し打って均衡を破った。今夏の甲子園では1年生で唯一ベンチ入りし、3番で先発した。ただ、今大会は準決勝から4番に座ったが好機に凡退。佐藤貴博監督に「4番の存在感がない」と叱られ、「今日は絶対自分が決めてやる気持ちでした」。二塁を回って思い切りガッツポーズをした。

 続く5番池本優司(1年)は夏はベンチ外。今大会初出場は準決勝で、7番で先発して同点三塁打を放ち、打順が上がった。「夏までは応援だったので、むっちゃ緊張したけど、まっすぐが来たら思い切り振ろう」と思っていた。内角直球を引っ張って右翼手の頭上を抜いて繁光を迎え入れた。これが決勝点となった。

 「1年生2人がよく結果を出してくれました」と佐藤監督。今夏の岡山大会に続いて頂点に立った。(大野宏)

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