一関学院が2年連続V 6-4で花巻東を破る 秋季高校野球県大会

花巻東―一関学院 五回、一関学院の古川が2点本塁打を放ち、ベンチが盛り上がった=2024年9月29日午後2時18分、きたぎん、藤井怜撮影

 第77回秋季東北地区高校野球岩手県大会(県高校野球連盟主催、朝日新聞盛岡総局など後援)は29日、きたぎんボールパーク(盛岡市)で決勝があった。一関学院が花巻東を破り、2年連続8度目の優勝を果たした。3位決定戦では久慈が専大北上に競り勝った。上位3校は10月12日から福島県で開かれる東北大会に出場する。

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 4―3で迎えた八回裏、無死一塁。一関学院の5番打者・小岩龍輝選手(2年)が打席に立った。リードはわずか1点。勝利のために追加点がほしい場面だ。

 「絶対に1点取る。つないでいくぞ」。そう気合を入れ、初球を打つ構えから、バントに。うまく転がり、内野安打となった。さらに、失策が絡んで一塁走者が生還し、貴重な追加点になった。

 花巻東は公式戦で負け続けている相手。この夏も準決勝で敗れている。九回に1点を奪われたが、逃げ切り、格別な勝利となった。

 新チームはつなぐ野球が持ち味。全員でつないで得点する攻撃を目指してきた。「つなぐために、と大会期間中はバントも徹底して練習していた。その成果が出た」と笑顔を見せた。

 昨秋の東北大会は準決勝で敗れ、選抜出場を逃した。「強豪ぞろいの東北大会に向け、ミスを減らして、確実につなぐ野球をする。一戦一戦勝ち切って、必ず決勝に行く」。つないだ先に、選抜が待っていると信じ、さらに練習に打ち込むつもりだ。(藤井怜)

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