境が米子松蔭を破り、10年ぶり10回目の優勝 秋季鳥取県高校野球

米子松蔭―境 六回裏、境の橋本が適時二塁打を放って追加点を挙げる=ヤマタスポーツパーク、山田一仁さん撮影

 秋季鳥取県高校野球大会兼第143回秋季中国地区高校野球大会県予選(県高校野球連盟主催)は28日、鳥取市のヤマタスポーツパーク野球場で決勝があり、境が米子松蔭を破り、10年ぶり10回目の優勝を果たした。3位決定戦では、米子東が八頭を破った。境、米子松蔭、米子東の3校は10月25日に島根県で開幕する中国大会に出場する。

 決勝で境は、初回に瀬川亮太郎選手の適時打で先制、その後も長打を絡めて追加点を挙げた。米子松蔭は九回、佐谷知輝選手の適時打やスクイズなどで3点を返したが、及ばなかった。

 3位決定戦では、米子東が四回に4点を奪って逆転し、逃げ切った。(斉藤勝寿)

(28日、秋季鳥取県高校野球大会決勝 境4―3米子松蔭)

 境の1年生投手が躍動した。準決勝に続いて先発を任せられた松原大将(おおすけ)投手だ。九回は疲れから3点を失い救援をあおいだものの、横手から繰り出す切れのいい球を武器に、ストライク先行の堂々とした投球。「今日は直球がいつも以上に走っていて、持ち味の打たせて取る投球ができました。今後は最後まで投げられるようにならないと」

 1年生投手をもり立てたのが橋本真優(まひろ)捕手(2年)だ。好リードだけでなく、打っても貴重な追加点となる適時二塁打を放った。八回の2死満塁のピンチでは一塁走者の離塁を見逃さず牽制(けんせい)球で刺して、流れを渡さなかった。

 中国大会に向けて橋本捕手は「相手は強豪ぞろいなので、1年生投手にはすごい重圧がかかってくると思うが、自分の表情や行動で落ち着かせていきたい」と抱負を述べた。(斉藤勝寿)

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