大の里が2度目の優勝、大関昇進が確実に 初土俵から9場所

結びの一番で豊昇龍(右)を押し出しで破る大の里=相場郁朗撮影

 大相撲秋場所(東京・国技館)14日目の21日、関脇大の里(24)=本名・中村泰輝、石川県出身、二所ノ関部屋=が13勝目を挙げ、千秋楽を待たずに5月の夏場所以来2度目の優勝を決めた。場所後の大関昇進を確実にした。初土俵から所要9場所での昇進となれば、昭和以降では羽黒山、豊山、雅山の12場所を抜いて最速。

 大の里は13日目に12勝目を挙げ、大関昇進の目安とされる「直近3場所を三役で33勝」に到達。この日34勝目を積み重ねた。年6場所制が定着した1958年以降、直近3場所で2度優勝して大関昇進を果たす例は初めて。

 大の里は日体大で2年続けてアマチュア横綱に輝き、2023年夏場所で幕下10枚目格付け出しでデビュー。同年秋場所で新十両となり、24年初場所で新入幕を果たした。

 昇進を推す日本相撲協会の審判部が、千秋楽までに臨時理事会の招集を八角理事長(元横綱北勝海)に要請し、了承されれば場所後の25日、臨時理事会と番付編成会議を経て新大関大の里が誕生する。

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