女子硬式野球部員も熱戦を下支え 全国大会控え、間近で感じた熱気

部員数が少ないチームのボールパーソンを務める旭川明成の女子硬式野球部員=旭川スタルヒン

 南・北北海道大会の各地区大会は、その年の「当番校」の野球部員らが大会補助員となって大会運営をサポートする。熱戦を陰から支える欠かせない存在だ。

 26日の旭川スタルヒン球場。旭川地区の当番校・旭川明成が第2試合に登場するため、大会補助の主力は男子に代わって、同校女子硬式野球部員(33人)が務めた。

 入場整理や車の誘導、スタンドに飛んだファウルボールの回収など、仕事内容は多岐にわたる。選手の少ないチームの試合はベンチ横で「ボールパーソン」も。笑顔で主審に審判にボールを渡す姿が印象的だった。

 第1試合を担当した飯泉百華さん(2年・遊撃手と投手)は、旭川南の選手たちがどんな時も全力疾走でベンチに戻る姿が忘れられない。「三振の悔しさを感じさせない。あの元気を見習いたい」

 第2試合で羽幌ベンチ横に詰めた河村恋さん(2年・中堅手)は「ベンチは最後まで声が出ていた。その気持ちが流れを変えた」と、五回に四球をつないでとった3点に感じ入った。

 明成の女子野球部は昨春創部。7月20日に兵庫県で開幕する全国女子高校野球選手権には2年連続で出場する予定だ。8強以上が目標という。

 大場優監督(35)は「最上級生が2年生の若いチーム。この大会補助を通じて、最後の夏にかける思いも実感し、自分たちの大会に生かしてほしい」と話した。(古源盛一)

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