「何のためにやるの?」プレミア12、“2大会連続世界一” の熱気は日本だけ?メジャーリーガー不在のアメリカ代表に興ざめも
『ラグザス presents 第3回WBSCプレミア12』グループBの日本対ドミニカ戦が11月18日おこなわれ、日本(侍ジャパン)が11-3と大勝した。これで日本は参加12カ国中、唯一の全勝を守っており、21日から東京ドームで開幕するスーパーラウンド進出も決めた。
盤石の戦いぶりが続く侍ジャパンには、大きな期待がかかっている。その勢いは、国際大会の結果を見ればわかる。2019年の『プレミア12』に始まり、2021年の東京五輪、2023年のWBCなど、国際大会で5大会連続優勝を果たしている。しかも、ここ3大会は連続で全勝優勝を果たしている。連勝記録も24にまで伸びた。
国際大会連勝中の侍ジャパンに対し、今大会が始まる前から「2大会連続世界一へ」との期待は高かった。しかし、今大会の状況を見ると、本当に「世界一へ」といってよいものか疑問が残る。
ある野球ライターは、こう言って大会を腐していた。
「けっして『プレミア12』が世界一を決める大会ではありません。それは出場メンバーを見ればわかります。アメリカ代表にはメジャーリーガ一もいません。
アメリカの主力の1人であるリッチ・ヒル投手はメジャー20年間で90勝をあげていますが、あくまでも元メジャーリーガー。44歳という年齢を考えれば、若いチームのまとめ役です。それはドミニカなど、他の野球強国も同じ。
メジャーリーガーがいなければ世界一を決める大会と言えるわけもなく……世界一を決める大会は、WBC だけです。大会前から盛り上がっているのは、ハッキリ言って日本だけです。
もし日本にとって連覇が至上命題なら、若手ばかり起用せず、ロッテを退団することが決まった佐々木朗希をメンバー入りさせていますよ(笑)」(野球ライター)
煽りは続くが、実際のところ、野球ファンは一歩引いた形で『プレミア12』を見ているようだ。Xには、少し冷めた目で大会を眺める声も。
《今晩から世界野球?「プレミア12」が始まるが、これ何のためにやるの? 世界一決定戦とメディアはいうけど世界一って「一番」ってことで、じゃあWBCは世界一ではない? 所属団体(ボクシングでいうWBA,WBC)が違うからなら理解もするが出場選手は大方同じ 将来のためにアマチュアだけ出すとかしない?》
《プレミア12全然見る気にならないんだけど興行的に価値あるんかな 大会自体にWBCほどの価値はないと思ってるんだけど》
《他所の国プレミア12を見てみると日本以外はなんもやる気ないんだねって。WBCの価値は上がって来てるかもしれないけど、この大会は日本だけが盛り上がってるとしか言えない》
11月22日には、東京ドームで日本対アメリカ戦がおこなわれる。そこでの熱気が、今大会の観客の本気度を試す場になるのかもしれない。
11/20 06:24
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