「ただの自業自得」藤田菜七子 “虚偽申告で引退”という致命的なイメージ悪化…潰えた“アイドル文化人”進路

 

 調整ルームで居室内持ち込み禁止とされているスマホを「不適切に使用した」として、10月10日にJRAから騎乗停止処分を受け、同日夜に電撃的に引退を表明した人気女性騎手の藤田菜七子元騎手。

 

 翌11日に騎手免許取消申請が受理され、正式に引退することになったが、日本人女性騎手では初となる重賞レース初勝利をあげ、JRA通算166勝をあげた藤田の突然の引退が関係者やファンに与えた衝撃は大きい。

 

「11日、藤田さんの師匠である根本康広調教師の『引退届は私の万年筆で大泣きしながら書いていた。辞めたくないよ、菜七子だって。俺は死ぬまで、泣きながら菜七子が引退届を書いていた姿を忘れない』『本当はまだ辞めたくないと思う』などの談話が各紙で報じられると、当初、藤田さんには同情論が集まっていました」(スポーツ紙記者)

 

 

 しかし、根本氏が「菜七子は以前に、そういう通信機器を使っていたことをJRAに自ら報告をしている。そして、その際に口頭で厳重注意を受けている。それが週刊誌の報道で、また処分を受ける形となってしまった」と語ったことで、徐々に真相が明らかになった。

 

「そもそも今回、藤田さんの引退の原因となったスマホの不適切使用をめぐっては、2023年5月に、今村聖奈騎手ら6人の女性ジョッキーが30日間の騎乗停止を受けています。当時、藤田さんだけはスマホを使っていなかったことで“株を上げた”形となりましたが、実際には、6人が処分された際に、藤田さんもスマホを持ち込んでいました。

 

 それを“自白”し、非公表で注意を受けていたということがわかったのです。根本氏は二重処罰だと批判しましたが、藤田さんは最初の“自白”で外部とのやり取りはしていないと語っていたそうです。あくまで“通信機器を持ち込んだだけ”だったので軽い処分でしたが、今回の『文春オンライン』の報道で、実際に“通信していた”ことが明らかになったわけです。こうして、嘘が発覚したことで、彼女への同情論は一転し『引退もやむなし』などの声が目立つようになりました」(スポーツ紙記者)

 

 一連の騒動により、藤田の周囲が描いていた引退後の方針も一変した。

 

「藤田さんといえば、その愛らしいルックスで競馬学校時代からモテモテで、デビュー後も関係者間にもファンが多かったのは有名な話です。そのルックスを芸能界が放っておくはずもなく、騎手デビューを果たした2016年には綾瀬はるかさんや、石原さとみさんらを擁する大手芸能事務所と契約し、同年11月には男性ファッション誌で撮り下ろしカットを披露しました。

 

 また、2021年の東京五輪では聖火ランナーをつとめたほか、プロ野球の始球式にも何度も登場。今年も4月には千葉ロッテのユニフォームで、6月には東北楽天のユニフォームで始球式をおこない、集まったファンから喝采を浴びていました。本来であれば騎手を引退した後は、元騎手という肩書を携えた“アイドル文化人”としてあらゆるメディアから引っ張りだこになるはずでした」(同前)

 

 だが、X上では藤田のタレント活動に否定的な声が集まっている。

 

《引退した事で悲劇のヒロイン扱いになってるけど、ただの自業自得です》

 

《どう考えても嘘ついた藤田が悪い》

 

《こんな引退の仕方じゃ、タレント活動も無理でしょ》

 

《虚偽申告しといて先日まで涼しい顔して活動してたんやろ クリーンなイメージなんてあるもんか》

 

藤田菜七子はこの引退の仕方をしたら競馬コメンテーターとかタレントとかそもそも表舞台に出れなくなるだろうし、もったいないよな》

 

「ただ、周囲の期待は別にして、藤田さん本人はそこまで戦略的に自分の人生プランを練ることができるタイプではないですよ。そのタレントパワーに期待していた大人たちが、今回の一件で落胆したということですね。

 

 一部の競馬関係者の情報によると、ほかの女性騎手から孤立しているという噂がありましたし、今回は『文春オンライン』に協力した内部の情報提供者がいたはずです。競馬界を含め、あらゆる表舞台からしばらくの間は距離を置くのではないでしょうか。JRAが今後彼女に積極的に仕事を依頼するということも考えられません」

 

 日本の競馬界に確かな歴史を刻んだ元アイドルジョッキーの今後は、いかにーー。

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