「セリエ、エール、ベルギーの選手が揃ってる」W杯最終予選インドネシアが日本の“最大の敵”に?“もう一つのオランダ代表”謎の呼称の背景とは?
9月に始まった2026年北中米W杯アジア最終予選は、18か国を3グループに分け、ホーム&アウェーの総当たりで行う。出場国もこれまでの32か国から48か国に増えたこともあり、アジアからは最大8か国が出場できることとなっている。
日本(世界ランク16位)が入ったグループCは、ほかに豪州(22位)、サウジアラビア(56位)、バーレーン(76位)、中国(91位)、インドネシア(129位)が組み入れられた。日本はホームで中国に7ー0、アウェーでバーレーンに5ー0と、見事なスタートダッシュに成功した。一方、日本のライバルになると見られていたサウジアラビアと豪州はそれぞれ、1勝1分け、1分け1敗という結果となっている。
そのなかで、日本のライバル2か国に引き分け、グループCのダークホース的立場に躍り出たのがインドネシアだ。世界ランクはグループCでは最下位だが、2024年1月のアジア杯でベスト16に進出するなど、近年の成長には目を見張るものがある。
監督はロシアW杯で韓国代表を率いた申台龍(シン・テヨン)。若手の育成に定評があり、また大胆な戦術変更などもこなす策士として知られている。
インドネシアは最終予選の10月ラウンドでは10日にバーレーン戦、15日に中国戦と、アウェー2連戦が予定されており、ここでも申監督らしいメンバー選考が行われた。
発表された27選手中、なんと13選手が帰化選手だ。約半分が帰化選手という割合は、世界でも最多級だろう。ほとんどが欧州からの帰化選手で、とくにオランダからが多いため、インドネシア国内では「もう一つのオランダ代表」「オランダ代表のセカンドチーム」などと呼ばれているという。
帰化選手が中心となって代表が強くなる一方、その数が多いことから反発の声も上がっているという。
「9月末にはインドネシア代表サポーターたちが首都ジャカルタ市内に集まり、インドネシアサッカー協会の進める帰化戦略に反対する集会が開かれました。歩道橋には横断幕が張られ、そこには『帰化人は現地人ではない。我々はこの地に生まれ育った子供たちだ』と批判的なメッセージが書かれていたといいます。応援する母国が強くなることはうれしいんですが、あまりにも帰化選手が多いため、戸惑いもあると思います」(サッカーライター)
確かにXでは、日本代表サポーターたちからも疑問が投げかけられた。
《国別対抗ってもう意味が無くなってるんじゃぁと思う》
《その国に骨を埋める覚悟があるならいいけどさ、、、簡単にする事じゃ無いよね帰化ってさ》
《そろそろ帰化選手の規制を考える時代になったわけだ》
《強化としては申し分ないが、未来に繋がるかは疑問。彼らは試合以外でインドネシアには来ないし、国内リーグに関わることも無いだろうから。今この時だけかな…》
こうした声がある中で、日本への影響はどれほどのものだろうか。Xでは、こんな声も投稿されていた。
《インドネシア代表、メンツ見たら帰化政策でセリエ、チャンピオンシップ、エール、ベルギーのリーグの選手が普通に揃ってるのワロタ 普通に日本のグループで1番の強敵やろこれ》
日本が最初にインドネシアと戦うのは11月14日。日本にとってはアウェー戦となり、熱狂的な応援が待ち受ける。最終予選5試合めということもあり、いまより成熟度を増した別の強豪国と覚悟して戦う必要があるだろう。
10/05 10:51
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