陸上・サニブラウンの弟がJ1福岡トップチーム昇格! 兄に引け取らぬ“身体能力”&兄にない“チームスポーツ”の才能に高まる期待

サニブラウン・ハナン(写真・共同通信)

 

 パリ五輪男子100m準決勝で、自己新の9秒96を記録。決勝進出こそならなかったが、その能力の高さを見せつけたのが、サニブラウン・ハキームだ。4年後のロサンゼルスオリンピックでは、29歳と年齢的にもピークを迎えるので、早くも期待が高まっている。

 

 そのハキームと、身体能力的には引けを取らないといわれているのが、J1アビスパ福岡ユースに所属している、弟のサニブラウン・ハナンだ。クラブの期待も高く、来季からトップチームに昇格することが発表されたのが、2024年8月26日のことだった。

 

 

 現在、高校3年生のハナンはクラブを通じて「チームの勝利に貢献できる選手に成長していきたい」と語るとともに、「自分のストロングポイントは、ジャンプ力やフィジカルを生かした競り合いとスピードです」と力強く語った。

 

「本人の言葉にもあったように、彼はFWとしてスピード、パワー、高さに関しては、高校のレベルを飛び超えています。身長184cm、体重80kgとサイズも魅力。日本人のFWは、身長185cm近くなると体の大きさを持て余したり、動きが鈍くなりがちなんですが、彼にはそれがない。

 

 技術的にはまだ足りないところが多々、ありますが、磨けば光るダイヤモンドの原石のような選手、というのがサッカー関係者の一致した印象です。また、若手育成に定評のあるアビスパ福岡ですから、どんな選手に育て上げるかも楽しみです」(サッカーライター)

 

 じつは、兄・ハキームも幼いころは同じFWでサッカー少年だったのだが、小学3年でサッカーをやめ、陸上に本腰を入れ始めた。それを勧めたのは、陸上の短距離選手だった母親だったというが、理由は「(サッカーのような)団体競技には向いていない」のひと言だったという。

 

 のちにハキームも「人に合わせるのは得意じゃない」と述懐しているが、弟のほうはといえば、「(同クラブの)ウェリントン選手のように、チームのために体を張れる選手になって、チームの勝利に貢献できる選手に成長していきたいと思います」と、昇格にあたり語っている。兄とは違い、チームスポーツの極意を学んできたようだ。

 

 X上では、この“大型FW”の昇格で盛り上がっている。

 

《サニブラウン弟。サイズがいいな これぐらいのサイズのFWはやっぱほしいわな スペインもイングランドもやっぱこのサイズのトップが躍進してる》

 

《サニブラウンの弟めっちゃ速強そう》

 

《兄に負けないくらいの活躍大いに期待してます》

 

 ハナンも、ロサンゼルス五輪での活躍が期待されている。昇格を機に、兄と同じく一気に世界に羽ばたけるか。

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