「広瀬すずのほうが熱心」八村塁、パリ五輪直前テストマッチで見せた“残念な”応援態度

7月7日、姿を見せた八村塁はネックレスにブレスレット、ピアスといういでたちだった(写真・西村尚己/アフロスポーツ)

 

 7月7日、パリ五輪に向けた国内最後のテストマッチである、国際強化試合の対韓国戦に挑んだ、男子バスケ日本代表。2021年の東京五輪以来となる代表合流となった八村塁はコンディション調整のため、パリ五輪後にBリーグに参加する渡邊雄太は左ふくらはぎ肉離れのため、そろって欠場となったが、ダブルエースの存在感は別格だった。2人がコート上に姿を現すと、集まった1万3382人の声は地鳴りのように響き渡った。

 

「日程的にはこの試合は、レギュラーメンバー入りが確定している選手にとってみれば、単なる消化試合です。一方、ポジション争いしている選手らにとっては、当然、違います。その代表格が、川真田紘也と渡邉飛勇(ひゅう)です。川真田が得点をすれば、ベンチの飛勇が大きく拍手。その逆もありました。まさにスポーツマンシップにのっとった、関係性が垣間見えました。

 

 

 彼らに触発されたのか、ベンチで動きを見せていたのが、この試合出場がなかった渡邊雄太です。ポジション争いをする彼らのギリギリのプレーが繰り出されるたび、ベンチに座っていた渡邊雄太も立ち上がって、大きなジェスチャーで拍手したり、ガッツポーズを見せたりしていましたよ。彼もまた、ギリギリの立場の選手たちと一緒に戦っていたのではないでしょうか」(バスケットボールライター)

 

 一方、渡邊雄太とともに「両エース」とされる八村の様子は違ったという。

 

「同じようなシチュエーションの場面で、立ち上がるどころか、拍手すらしないときも多くありましたよ。とても一緒に戦っているようには見えず、最後のイスを争う選手を応援しているようにも見えず、残念でした」(同前)

 

 さらに、八村の服装にも注目された。彼の首には太めのネックレスが巻かれ、両手首にはブレスレットが。両耳にピアスをして「選手よりも目立っていた」という。

 

「たしかに、今回の試合は八村にとって、それほど意味のある試合ではなかったかもしれません。ベンチ内でも応援に力を入れていたようには感じませんでしたね。すぐ近くのコートサイドにいた広瀬すずのほうが、ひとつひとつのプレーに反応して、大声で熱心に応援していたくらいでしたよ」(同前)

 

 選手よりも目立ちながら、どこか身が入らない様子を見せていた八村。バスケファンのなかには、八村のプレーを少しでも見たかったという声も多いという。日本で彼のプレーが次に見れるのは、いつになるかわからないからだ。

 

「ファンとしては、わずか5分でもいいから試合に出てほしかったでしょう。彼は、パリ五輪予選を、チームとの契約を優先する形で辞退しました。それに対して『代表よりも自分のチームを優先するのか』とがっかりするファンは相当数、いました。今回は予選ではありませんから、少しの時間でも本場のプレーを見せてほしかった。

 

 今後、代表戦やワールドカップなどの予選があったとしても、そのとき所属しているチームが出してくれるかどうかはわかりません。日本のファンが日本で彼のプレーを見るのは、また4年後にあるかどうかだと思いますね」(バスケットボールライター)

 

 せめてパリでは、“本気”を見せつけてほしい。

ジャンルで探す