【パリ五輪「メダル候補」たちの素顔】競泳・鈴木聡美 30代で自己ベスト更新の「怪物」は「文武両道」で合宿所に勉強道具も

競泳日本代表の鈴木聡美は「地道さが彼女の強み」とコーチは言う

 

 6月30日、相模原市でおこなわれた競泳の記録会に出場したパリ五輪・競泳の日本代表、鈴木聡美。女子平泳ぎで、100メートルと200メートルでともに1位に輝き、その実力を見せつけた。

 

 現在33歳の鈴木。2023年には、32歳にして18歳時点での自己ベストを更新した。4歳から高校まで鈴木聡美を指導していた斎藤和孝コーチは、30歳を超えて自己ベストを更新する彼女を「怪物」と評した。

 

 

「『強い意志を持って、努力をする』というのが彼女の持ち味でした。昔から文武両道の真面目な選手でしたね。合宿に勉強道具を持ってきたりしていましたよ」

 

 姉が競泳をやっていたことから、つられるように競技を始めたという。

 

「最初から平泳ぎのキックだけはよかったけど、ずば抜けた能力はほとんどありませんでした。でも、かなりの努力家ですからね。習ったことをすぐにできるようなコではなかったけど、ひとつずつ目標をクリアしていった。毎大会、自己ベストの更新を目標に掲げていましたが、着々と達成していましたね。その地道さが彼女の強みです」

 

 次のベスト更新はパリで――なんてことがあるかもしれない。

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