水原通訳解雇で元参院議員の投稿が物議「顔つきから心配していた」…ルッキズム批判も本人はどこ吹く風

写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ

 

 大谷翔平の通訳・水原一平氏がドジャースに解雇された件にからみ、元国会議員のSNS投稿が物議を醸している。

 

《最も身近にいる人を信用し過ぎると良く起きる事案。マスコミは水原通訳を何年も絶賛していたが私は(顔付きからも)心配していた。タリーズ時代も含め、側近等に裏切られることを数多く経験してきましたから》

 

 3月21日、巨額の賭博疑惑で水原氏が解雇されたというニュースを引用し、自身のXにこう投稿したのは、元参議院議員の松田公太氏。「タリーズコーヒージャパン」の創業者としても知られる実業家だ。

 

 

 この投稿に対し、多数のリプライが寄せられている。

 

《会社でも特定の人物を信用しすぎて、金銭周りを全て任せると不正に繋がるのはよくあります。不正するのは、いかにも不正をしそうな人じゃなかったりします。だから事前に見抜くのは相当難しい》

 

《松田さんが言ってることよくわかる。顔付きとか空気とか説明できない感覚なんだよねー》

 

 と、共感する声もあるが、多くは、

 

《それは流石に後出しジャンケンでは?》

 

《顔つきって、それはいくらなんでも失礼過ぎるでしょ》

 

《人を顔で判断する貴方を世間はどう判断するでしょうか?》

 

 など、否定的な意見だ。ルッキズム(外見に基づく差別)との批判も多い。

 

 松田氏はその後も

 

《顔付きで判断するのを批判したり、顔では分からないって言ってる人たちは「あ、この人と近付いたらダメ。この人には金を貸したらダメ」っていう判断を顔の雰囲気で全くしてないって事ですかね?

 

 例えば、フィリピン拠点の特殊詐欺グループでルフィと呼ばれてるような奴らと立食パーティーで出会って、仲良くなろうと接近してきたら、私は間違いなく(刺激しないようにヤンワリ)逃げるけど》

 

 などと、「どこ吹く風」といった様子で持論を展開した。この松田氏の意見に対しても、

 

《ビジネスでもプライベートでも、顔つきで、その人を判断するシーンはたくさんあると思います。顔は笑っているけど、目は笑っていない、表情の変化が少ないなども判断材料となり得る》

 

《飲みの席では、どうぞ。でもSNSで、しかも特定の個人の顔つきを指して言うのは控えて頂きたい》

 

 など、賛否両論が飛び交う事態となっている。

 

 松田氏は2010年の参院選に「みんなの党」公認で出馬し当選。2014年の党解体後は「日本を元気にする会」を結成し、代表に就任。2016年の参院選には出馬せず、政界を引退している。

 

 松田氏は政界引退後、『日経ビジネス』のインタビューで「『日本を元気にする会』の党首として他党との交渉事が多かったが、一度交わした合意事項の書類を目の前で破られたことがある」と、政界の裏切りについて語っている。

 

 そうした経験が今回の発言につながったのだろうが、世論の支持はあまり得られなかったようだ。

ジャンルで探す