筋トレ苦手な人がいい体になる方法は? 体作りに効く“最強のスポーツ”は何か

「THE ANSWER」の連載「骨格筋評論家・バズーカ岡田の『最強の筋肉ゼミ』」。現役ボディビルダーであり、「バズーカ岡田」の異名でメディアでも活躍する岡田隆氏(日体大准教授)が日本の男女の“ボディメイクの悩み”に熱くお応えする。17限目のお題は「筋トレが苦手な人の体作り」について。

いい体を作るにはボクシングもうってつけ!?

いい体を作るにはボクシングもうってつけ!?

連載「骨格筋評論家・バズーカ岡田の『最強の筋肉ゼミ』17限目」

「THE ANSWER」の連載「骨格筋評論家・バズーカ岡田の『最強の筋肉ゼミ』」。現役ボディビルダーであり、「バズーカ岡田」の異名でメディアでも活躍する岡田隆氏(日体大准教授)が日本の男女の“ボディメイクの悩み”に熱くお応えする。17限目のお題は「筋トレが苦手な人の体作り」について。

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 Q.筋トレが苦手で、どうしても続きません。こんな僕でも、いい体になる方法はありますか?

 筋トレの弱点は他のスポーツと比べてゲーム性がとても少ないところです。「やっていても面白くない」という方は確かにいます。また、シュートがうまくなった、変化球を投げることができるようになったなど、何か新しい動きや技術ができるようになったという実感はしにくいでしょう。

 もちろん、私のように筋トレにハマる人は、例えばバーベルをうまく挙げられるようになった、三角筋に効かせられるようになったということで喜びを感じますが、どうやら一般的な目線でいうと、マニアックな領域のようです。これまで挙げることができなかった重量を挙げることができるようになった、これまで9回だったのが10回挙げることができるようになった、というのは確かな成長の実感ですが、そもそもそこにこだわりが見いだせない方が多くいるものわかります。ゆっくりした成長ですし、どんどん厳しいトレーニングを課していかなければなりませんしね。

 もし、筋トレを楽しめないのであれば、やらなくていいと思います。しかし、もちろん、いい体になることも諦める必要はありません。筋トレではなく、スポーツをやればいいんです。

 大人になってからでも始めやすいスポーツは世の中にたくさんありますよね。メジャーどころでいうと、サッカー、野球、バスケットボール、ランニング、自転車。スキーやスノーボードも人気です。ただし、ボディメイクの視点から見ると、これらのスポーツだけでは少し物足りない。なぜなら、いずれもほぼ上半身の筋肉を隅々まで使わないからです。

 例えばサッカー。草サッカーとはいえ、結構、いい脚ができあがります。一方、上半身の筋肉はボリューム的にかなり少ない。同じように野球やバスケットボールも、体幹部には筋肉が付きますが、トータルで見るとやはり胸、背中、肩、腕といった上半身が物足りなく感じます。

 だからといって、これらのスポーツをやってもムダだ、ボディメイク的に意味がない、ということもありません。そもそも、一つの競技にこだわる必要はありませんよね。ゲーム性の高いスポーツならば楽しめる、結果、体も作れるというのであれば、足りない部分を補える競技にもチャレンジすればいいのです。

現役ボディビルダーであり、「バズーカ岡田」の異名でメディアでも活躍する岡田隆氏【写真:荒川祐史】

現役ボディビルダーであり、「バズーカ岡田」の異名でメディアでも活躍する岡田隆氏【写真:荒川祐史】

バズーカ岡田氏が考える、最強の競技は「体操」

 上半身をたくさん使うスポーツといえば、最近の流行りで言うと、クライミングです。もし、できる環境があるならば、カヌーもめちゃめちゃおすすめです。彼らの腕、肩は、フィジークの選手みたいで、ハンパなくカッコいい。でもレジャーの川下りではだめです。自らの力で前進しないと、意味ないですからね! あとは、サーフィン。パドリングはとても良い上半身の運動です。

 カヌー、クライミング、サーフィンの共通ポイントは、強く腕を引く動きです。あとは、腕立て伏せを追加すれば、上半身のトレーニングはそこそこ足りるでしょう。

 このように、少しであれば筋トレOKという人は、足りない部分を補う筋トレだけを加えてもいい。サッカー、野球、バスケならば、腕立て伏せと懸垂、腹筋をやるといいですよ。

 一つの競技で体を作りたいという人は、全身をまんべんなく使うスポーツを選ぶしかありません。その代表は格闘技系。特に、柔道や柔術のような組み技の格闘技がいいですが、ボクシングやキックボクシングもいい。これらのスポーツは、上半身も「腕を強く押す・引く」動作があるので、見た目的に重要な胸、肩、腕、背中が勝手に鍛えられます。上半身はもちろんですが、腹筋などの体幹や下半身もよく使う全身運動です。

 細かい部位まで考えなければ、どんなスポーツも、総合的に鍛えられます。楽しいし、上達できるし、そこそこいい体にもなれる。安心して、楽しめるスポーツを始めてください。

 ちなみに、体作りの観点で言うと、私のなかでの最強は体操競技です。大人になってから始めるのは難しいスポーツというイメージがあるかもしれませんが、それは思考停止、可能性の否定です。子どもがやるものだというイメージは払拭した方が良いと思うほど、ボディメイク的にもすぐれた運動だと思います。大人向けの体操教室がもっとあってもいいですよね!(長島 恭子 / Kyoko Nagashima)

長島 恭子
編集・ライター。サッカー専門誌を経てフリーランスに。インタビューや健康・ダイエット・トレーニング記事を軸に雑誌、書籍、会員誌などで編集・執筆を行う。担当書籍に『世界一やせる走り方』『世界一伸びるストレッチ』(共に中野ジェームズ修一著、サンマーク出版)、『つけたいところに最速で筋肉をつける技術』(岡田隆著、サンマーク出版)、『カチコチ体が10秒でみるみるやわらかくなるストレッチ』(永井峻著、高橋書店)など。

岡田 隆
1980年、愛知県生まれ。日体大准教授、柔道全日本男子チーム体力強化部門長、理学療法士。16年リオデジャネイロ五輪では、柔道7階級のメダル制覇に貢献。大学で教鞭を執りつつ、骨格筋評論家として「バズーカ岡田」の異名でテレビ、雑誌などメディアでも活躍。トレーニング科学からボディメーク、健康、ダイエットなど幅広いテーマで情報を発信する。また、現役ボディビルダーでもあり、2016年に日本社会人ボディビル選手権大会で優勝。「つけたいところに最速で筋肉をつける技術」「HIIT 体脂肪が落ちる最強トレーニング」(ともにサンマーク出版)他、著書多数。「バズーカ岡田」公式サイトでメディア情報他、日々の活動を掲載している。

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