【日本女子プロ選手権最終日】永峰咲希がメジャー初優勝 見せた〝中間管理職〟の意地

初の国内メジャー制覇に笑顔の永峰(代表撮影)

“中間管理職”が意地を見せた。女子ゴルフの国内メジャー「日本女子プロ選手権コニカミノルタ杯」最終日(13日、岡山・JFE瀬戸内海GC=パー72)、4位から出た永峰咲希(25=ニトリ)が69で回り、通算12アンダーでツアー2勝目を飾り、初のビッグタイトルを獲得した。アマ時代から活躍している選手も多い1995年度生まれは“隠れた黄金世代”とも言われるが、最近は下の世代の突き上げに押され気味。そんな歯がゆい状況を打破する原動力となったものとは――。

「緊張して、いっぱいいっぱいでした」。一時は通算14アンダーまでスコアを伸ばし、2位に3打差をつけて首位に立った永峰だが、12番パー4で3パットのボギー。16番パー3でも再び3パットのボギーとし、後続に詰め寄られた。

 先にホールアウトし、最終組のプレーを待つ展開。コースまで車で40分というご当地プロの田辺ひかり(23=伊藤園)が18番のバーディーパットを外した時点で優勝が決まった。「私が最終ホールのバーディーパット(約4メートル)を決めれば、優勝はほぼ確実だったのに、決めにいけなかったところは残念でした」。優勝したとはいえ、最後でわずかに顔を出した弱気を悔いた。

 柏原明日架(24=富士通)や堀琴音(24=ダイセル)と同い年。2人とともにナショナルチーム(アマ日本代表)のメンバーだったが「モットーは人に迷惑をかけないこと」という控えめな性格もあってか、やや目立たない存在だった。

「同級生に負けたくない気持ちはあったけど、それを前面に出しても良くなる感じがしなくて、人が見ているところでも、見ていないところでも、コツコツやっていけば勝負できるんじゃないかと思っていました」

 プロ5年目と決して早くはなかったが、一昨年の「フジサンケイレディス」で同期では一番乗りの優勝。昨季、柏原が2勝を挙げると、永峰は今回、メジャータイトルを手にした。「この優勝で、みんなもエンジンをかけてくるだろうし、私もそれに負けないように頑張ります」。同級生たちとの切磋琢磨が成長につながっている。

 最近のツアーでは3歳下の黄金世代に続き、さらに下の世代が活躍中。「19歳ぐらいの子もいますし、25歳はもう若手ではないですよね。ただ、中堅かと聞かれると、上にもいますし、難しいところです」と中間管理職のような立場に悩みもあるが、若手の突き上げにたじろいでばかりはいられない。

「(今大会2位の)木村彩子ちゃんも同い年だし、私たちの世代も人数は多いんですけど、若手に押されてなかなか勝てなくて…。口には出さないですけど、みんなで負けないように頑張っていこうという気持ちは同じだと思います」

 永峰自身、そして同い年のライバルたちにとっても、このメジャー制覇は大きな一歩。これまでたくわえてきた力を爆発させ“隠れた黄金世代”が逆襲ののろしを上げる。

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