JOC山下会長「アスリートの不安を払拭できる形を考えていきたい」

都内で会見を開いたJOC山下会長

 日本オリンピック委員会(JOC)の山下泰裕会長(63)が14日、都内で会見を開き、1年延期になった東京五輪について「アスリートの不安を払拭できる形を考えたい」と語った。

 山下会長は昨年6月の就任から1年を迎え「活気ある組織づくりが重要であると考えていて、5月に総合企画部を創設し、新たなニーズに対応した施策の計画、実施ができるようにした。また、国内競技団体(NF)ともより多くのコミュニケーションを心がけてきた」とこれまでの活動を振り返った。

 そんな中、新型コロナウイルス禍で来夏に延期となった五輪を目指すアスリートには「十分な思いきったトレーニングができなかったり、できる環境が限られているという不安、それから果たして五輪が開催されるのかという不安があると思う」と言及。

 その上で「(緊急事態宣言下の)4、5月は社会を構成する一員としてよく我慢してくれた。いま、少しずついろんなスポーツが開催されているが、できるだけアスリートの不安を払拭できる形を考えていきたい」とコメントした。

 一方で「限られた環境下は日本だけではない。NTC(味の素ナショナルトレーニングセンター=東京・北区)は5月末から少しずつ活動再開したが、同じような状況の国、あるいは再開できていないところもある。世界中のアスリートも同じような思いを持っていると思う」と指摘しつつ「新型コロナウイルスを拡大させないこともアスリートの務めだと思う。今は辛抱の時期だけど、やれることに集中して取り組んでいただきたい」と理解を求めた。

 海外選手が参加できる環境が整うかは不透明だが、山下会長は「1か月後、3か月後、半年後の状況は予測できない。私が論じることは控えたほうがいいかと。ただ、安心安全な形で開催できるようにJOCとしてできることをやりたい」と話すにとどめた。

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