大坂なおみ“似た者”新コーチ 最有力候補はかつての教え子との決裂劇に不安要素

大坂なおみ(AP)

 世界ランキング1位として初めての試合になったドバイ選手権2回戦で惨敗した女子テニスの大坂なおみ(21=日清食品)の新コーチ選びに注目が集まっている。ドイツ人コーチのサーシャ・バイン氏(34)の後任として一部で、ある有名コーチの名前が挙がっているが、果たして大坂との相性は?

 テニス界では選手とコーチの関係は目まぐるしく入れ替わる。昨日まで味方だったコーチがライバルと契約することも日常茶飯事。その時のタイミングで、縁のある者同士が結ばれる。4大大会5勝のマリア・シャラポワ(31=ロシア)は頻繁にコーチを代える選手として有名だ。

 一体、大坂の新コーチには誰が就任するのか? 現在、臨時コーチを務める日本テニス協会女子代表コーチの吉川真司氏(41)は、あくまで“つなぎ役”。後任には、世界ランキング2位のシモナ・ハレプ(27=ルーマニア)が全豪オープン期間中に契約解除したダレン・ケーヒル氏や、その後、ハレプと仮契約中の1週間で決別したティエリ・バン・クリーンプット氏らの名前が挙がっている。

 最有力候補とみられているのが、2014年にシャラポワが全仏オープンを勝った時にコーチを務めたオランダ人のスベン・グローネフェルト氏(53)だ。かつて、伊達公子さん(48)をコーチした経験もある。17年には男子で元ジュニア世界1位の呉易ビン(ウ・イビン=19、中国)を全米オープン・ジュニア制覇に導くなど、手腕は高く評価されている。

 グローネフェルト氏の実績は申し分ないが、呉との契約解消は呉の親など、周囲との確執が原因ともっぱらだ。SNSを使って「もう一緒に仕事をしない」と決別を宣言している。大坂とバイン氏のケースでも「チームなおみ」内部の不協和音がささやかれており、外からは似たような選手とコーチの決裂劇に映る。

 同じような経験をしたばかりの2人が組んでうまくいくのか? それを分かった上で、コンビ結成になるのか? とはいえ、まだ21歳で精神面で確立されていない大坂にはコーチが必要だ。ドバイ選手権で敗れた直後の会見ではコーチ不在の話ばかり聞かれることについて「それが今、テニス界では最大のニュースだものね」とメディアを皮肉り「注目されたくない」とトップ選手らしくない発言まで出たのも、現在の苦しい状況を物語っている。

 いずれにせよ、大坂は前回覇者として出場するBNPパリバ・オープン(3月6日開幕、米国・インディアンウェルズ)までの短期間で新コーチを決めるシビアな判断を迫られている。

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