引退・吉田沙保里さん 気になる功労金 レスリング協会が検討中

吉田にはどんな功労賞が授与されるのか

 10日に現役引退会見を行ったレスリング女子の吉田沙保里(36)に対して、日本レスリング協会が引退セレモニーの実施と功労賞授与を検討していることが明らかになった。

 菅芳松事務局長(73)は本紙の直撃に「今のところ、全日本選抜選手権(6月13日開幕、東京・駒沢体育館)の決勝前に引退セレモニーと、功労賞ということの特別表彰を考えている。高田裕司専務理事(74)から電話があった」と回答。気になるのは功労賞に伴う功労金だが、これについては「協会は全くお金ないから。今までメダリストには純金のペンダントや旅行券という形で記念品を渡していたが、功労者に対して何かを渡すというのは前例がないので、具体的にはこれから」と語るにとどまった。

 吉田がレスリング界に残した功績は五輪3連覇を含む世界大会16連覇などのマット上の快挙だけではない。2013年2月にレスリングが五輪競技から除外されそうになった際も署名活動に奔走。同年5月のIOC理事会(モスクワ・サンクトペテルブルク)では2週間後に世界選手権の予選が控える中、積極的にロビー活動を行うなど、レスリング界の“歴史的危機”の回避に大きな力を発揮した。

 吉田は国民栄誉賞も受賞しており、世間の目も考えると生半可な功労賞は与えられない。“霊長類最強の女”に最大級の敬意を払いつつ、レスリング協会は難しい選択を迫られそうだ。

ジャンルで探す