【ボクシング】WBO世界ミニマム級王座陥落…山中竜也がベルトと同時に失ったもの

 ベルトと同時に失った大きなものとは――。WBO世界ミニマム級タイトルマッチ(13日、神戸市立中央体育館)、王者の山中竜也(23=真正)は同級3位ビック・サルダール(27=フィリピン)に0―3で判定負け。2度目の防衛に失敗し、王座から陥落した。

 セコンドの山下正人会長(56)から「(相手の)心を折れ」との指示が出た7回は試合の主導権を奪ったかに見えたが、一瞬ガードが空いた隙に右の強打を打ち込まれてダウン。「あのパンチが効いた」という王者は一気に失速した。15キロの減量の影響で両足がつり、その後は目尻もカット。ジャッジの1人は7点差をつける完敗だった。

 今年3月の初防衛戦は8回終了でTKO勝ち。この日は「前回がいい試合だったから」とフジテレビ関係者が視察に訪れていた。サルダール戦はフジテレビ系のCS中継のみだったが、2試合続けていい勝ち方をしていれば、地上波全国放送への昇格も「あり得た」(前出関係者)という。

 山中は「これで終わるつもりはない」とライトフライ級での再起をもくろむ。とはいえ、軽量級の選手が全国中継されるためには「いい試合を続けて、実績を重ねることが必要」とフジ関係者は言い、またゼロからの出直しとなる。

 ただ、山中はまだ23歳。ライトフライ級は昨年、4団体全ての王者が日本人になったこともあった。勝ち続ければ統一戦などの好カードに恵まれるチャンスも十分だけに、全国区へもう一度奮起する価値はある。

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