「リスクを認識しているのは明らか」冨安健洋、アーセナルと契約延長も疑問点。意外と短め、長期契約ではない理由は?

【写真:Getty Images】

 アーセナルが20日、チームに所属する25歳の日本代表DF冨安健洋の契約期間を延長したことを発表。1年延長オプション付きの2026年までの契約であり、それほど長くはないが、英メディア『アーセナル・インサイダー』は、潜在的な懸念を考えると、両者にとって懸命な判断との見解を示している。

 冨安は2021年8月にボローニャからアーセナルへ移り、加入初年度から多くの試合で起用された。両サイドバックやセンターバックのポジションでプレーできる万能型であることから重宝されていたが、度重なる怪我により離脱する期間が増えている。特にふくらはぎの負傷は何度も再発しており、アーセナルは慎重に起用せざるを得なくなっていた。それでもアーセナルからの信頼は厚く、年俸アップと1年延長オプション付きで、2026年夏まで契約を更新している。

 この一報を受けて、同メディアは「アーセナルが冨安に長期契約を結ぶことのリスクを認識していることは明らかだ。彼の新しい契約は2026年までの2年間で、3年目のオプションがある。彼の年齢を考えると、これは予想よりも短い契約だが、アーセナルは長期的なリスクを負うことなく資産を守ることができる。現時点でアーセナルにとって最悪のシナリオは、冨安が怪我の問題を解決できないまま、1年以内に売却可能な資産となることだ。もし、彼の出場機会が改善すれば、アーセナルは今後数年間、トップクラスのディフェンダーを拘束することになる。状況が改善されなくても、アーセナルは有利な価格で彼を売却するか、バックアップとして短期契約で彼を維持することになるだろう」とし、「4年契約を結んでいたら、彼が怪我に苦しみパフォーマンスレベルを落とし続けた場合、セドリック・ソアレスと同じように移籍させることは難しくなる」との見解を示している。

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