「Jリーグ→海外」最高額は? 歴代移籍金ランキング1位。規格外のパワー! 20億円以上も日本に残した!?

【写真:Getty Images】

●1位:フッキ(元ブラジル代表)

 明治安田Jリーグの2024シーズンが開幕した。今季も予想外の選手が大ブレイクを果たし、私たちに驚きと興奮をもたらしてくれるだろう。多額の移籍金を残して海外クラブへステップアップする逸材が現れるかもしれない。そこで今回はJリーグから海外へ移籍を果たした選手の中で、その移籍金が高額だった選手をランキング形式で紹介する。※移籍に関する情報やスタッツは『Transfermarkt』を参照。順位が並んだ場合は同サイトの表示順位に準拠。
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生年月日:1986年7月25日(37歳)
移籍:東京ヴェルディ→ポルト(ポルトガル)
移籍日: 2008年7月25日
移籍金:1900万ユーロ(約26.6億円)

 堂々の1位に輝いたのは、元ブラジル代表FWフッキだ。

 “ハルク”の異名を持つこの男は、マーベル・コミックに登場する緑の超人と同じく、筋肉の鎧をまとった強靭なフィジカルを武器にしている。デュエルに滅法強く、相手選手を押しのけて無理やりシュートまで持っていくプレーは彼の十八番だ。圧倒的なパワーを駆使して力強いシュートを放つことができるため、ロングレンジからでもゴールを脅かす。

 そんな超人が東京ヴェルディに加入したのは2007年のことである。当時所属していた川崎フロンターレから期限付き移籍で東京V(当時J2)に加入すると、リーグ戦42試合37得点という驚異的な記録を叩き出した。これにより同選手はJ2得点王に輝き、チームはJ1昇格を果たしている。翌年一度川崎Fへレンタルバックしたものの、シーズン途中に東京Vへ完全移籍した。

 しかし、東京Vに完全移籍したその年の7月に、フッキはヨーロッパ行きを決断する。22歳の若者が選んだクラブはポルトガルの名門ポルトだ。移籍金1900万ユーロ(約26.6億円)を残して日本を去っている。この数字はJリーグから海外クラブへ移籍した選手の中ではトップの数字であり、次点の選手の倍以上の移籍金だ。その後はヨーロッパのクラブを渡り歩き、ブラジル代表に何度も招集されている。2014年にはブラジル・ワールドカップにも出場した。

 現在37歳となったフッキがプレーしているのは、母国ブラジルのアトレチコ・ミネイロ。今もなお、そのフィジカルと左足から放たれる強烈なシュートは健在だ。

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