イラン代表の背番号10は何者?今夜サッカー日本代表と対戦。アジア杯を熟知。6ヶ国を渡り歩いた巨人【アジアカップ2023】

【写真:Getty Images】

 日本代表は3日、AFCアジアカップカタール2023・準々決勝でイラン代表と対戦する。5度目の優勝を狙う日本代表は、FIFAランキングでアジア2位につける強豪と準決勝進出をかけて激突。今回の試合で日本代表が警戒しなければいけないイラン代表の背番号10とは何者なのか。

 イラン代表で背番号10を背負うのは、ギリシャ1部リーグのアリス・テッサロニキでプレーする33歳のFWカリム・アンサリファルドだ。2007年に母国クラブのサイパFCのユースからトップチームに昇格。2011/12シーズンに21得点を挙げてイラン1部リーグの得点王に輝いた。

 2013/14シーズンはイランのトラークトゥール・サーズィーでプレーし、14得点を挙げ、再び得点王となった。こうした母国での活躍が認められると、2014年8月に当時スペイン2部だったオサスナに加入。しかし、公式戦17試合の出場に留まるなどポジションを奪うことに失敗し、ノーゴールのままクラブを去ることになった。

 2015年8月から1年半はギリシャのパニオニオスでプレーし、2017年1月にギリシャの名門オリンピアコスに移籍となった。そこでリーグ戦9試合に出場し、1得点1アシストを記録。2016/17シーズンのリーグ優勝を経験した。

 その後、イングランドのノッティンガム・フォレスト、カタールのアル・スィーリーヤ、ギリシャのAEKアテネ、キプロスのオモニア・ニコシアでプレー。今冬の移籍市場でオモニア・ニコシアからアリス・テッサロニキへ移籍している。

 これまで6ヶ国でプレーし、UEFAヨーロッパリーグ(EL)やAFCチャンピオンズリーグ(ACL)に出場するなど経験も豊富だ。イラン代表としては103キャップを記録しており、アジアカップは4回目、ワールドカップにも3大会連続で出場している。

 186cmのアンサリファルドはフィジカルの強さもあり、ポストプレーは非常に厄介だ。スピードのあるFWではないが、相手DFの背後を取る動きが得意。さらにファーストタッチがうまく、絶妙なコントロールから確実にゴールを仕留めることができる選手である。日本代表のDF陣はこの選手に仕事をさせてはいけない。

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