「日本人GKも海外で戦える」鈴木彩艶が受けた刺激。サッカー日本代表GKが学ぶ日本と欧州の違いとは?

【写真:Getty Images】

 サッカー日本代表は2024年1月1日、TOYO TIRES CUP 2024でタイ代表と対戦する。先発起用が予想される鈴木彩艶は、古巣が出場したFIFAクラブワールドカップに刺激を受けつつ、「こういう時期(元日)に国立でプレーできる幸せがありますし、いろんな人に見てもらって勝利という結果を届けたい」と話した。

 鈴木は、浦和が出場したクラブW杯について「試合は見ていた」と言い、「西川周作選手に注目してみていたんですけど、海外の舞台でもしっかりパフォーマンスを発揮できていた」と元同僚のプレーに刺激を受けていたという。「自分も浦和で積み重ねてきたことをもっと発揮したいと思います。そういった部分では、日本人GKでも海外で戦える。西川選手に負けないよう、積み重ねてきたことが通用することを証明したい」と意気込んだ。

 大迫敬介が負傷のため日本代表を外れたため、鈴木は今月開幕するAFCアジアカップの正GK候補の筆頭になるだろう。最後に優勝した2011年大会、鈴木はまだ8歳だったが、「川島(永嗣)選手の活躍がなければ優勝できなかったと思いますし、優勝するにはGKの力が必要」と短期決戦におけるGKの重要性を噛みしめた。

 ベルギーリーグに身を置いて約半年が経ち、シントトロイデンでは正GKとして出場を重ねている。新天地では「ブラインドからのシュートが多くて、ディフレクションして飛んでくるシーンが多い」と日本との違いを感じる。「コーチングだけでは防げない部分もあるので、ポジションを取って対応していくのが大事」だと感じている。

「正直、納得できるパフォーマンスができていないし、まだまだ課題はある。世界のトップレベルを目指していく上では長い道のりだと思う」と自身のプレーを謙虚に評価する。ただ、西川の控えに甘んじていた浦和時代とは異なり、「いいプレーも悪いプレーも、試合に出続けながら学んでいけている」とも話す。元日開催という特別な舞台で、鈴木は成長した姿を見せることができるのだろうか。

(取材・文:加藤健一

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