負傷者続出のピンチ? サッカー日本代表、アジアカップメンバー予想。冨安健洋、三笘薫はどうなる?

【写真:Getty Images】

●日本代表のアジア杯メンバー26人は誰に?

 今月開幕するAFCアジアカップカタール2023に臨むサッカー日本代表のメンバーが1日に発表される。2011年大会以来、5度目の優勝を目指す日本だが、果たしてどのようなスカッドでカタールの地に乗り込むのか。今回は、登録可能となる26人の選手を予想した。

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 森保一監督率いるサッカー日本代表は、ドイツ代表を4-0で粉砕するなど、怒涛の8連勝で2023年の活動を終えた。惜しくもベスト16敗退に終わったFIFAワールドカップカタール2022からさらにレベルアップしているのは明らかで、今月開幕するAFCアジアカップカタール2023への期待感が高まる。

 アジア杯のメンバー発表会見は1日の18時半から行われる予定。国立競技場で開催されるタイ代表戦のすぐ後ということで、同試合の結果がメンバー選考に大きな影響を及ぼすとは考えにくい。やはり直近(11月や10月)シリーズで招集された選手が基本となって構成されるだろう。

 GKは3人。昨年の活動で1番手の座を固めつつあった大迫敬介が負傷による長期離脱で今大会への参加が絶望的となったため、ポテンシャル抜群の鈴木彩艶が1番手、11月のアジア2次予選で代表デビューを果たした前川黛也が2番手という序列になるだろう。

 予想が難しいのは3番手だ。シュミット・ダニエルはシント=トロイデンからヘントに移籍することが発表されたばかりで、中村航輔は怪我の影響もあって所属クラブで出場機会の確保に苦しんでいる。1日の親善試合のメンバーに名を連ねた野澤大志ブランドンは代表活動中に左手首を負傷し、状態を見極める必要がある。そうなると、アルビレックス新潟で活躍し、10月に追加招集でA代表に名を連ねた小島亨介が滑り込む可能性がある。

 DF陣は9名。板倉滉、菅原由勢、伊藤洋輝、谷口彰悟、中山雄太町田浩樹の6名は当確だろう。右サイドバックの2番手は橋岡大樹と毎熊晟矢の争いとなるが、9月や10月シリーズの起用法を見る限り、後者の方が序列は高そうだ。

 守備の要である冨安健洋は負傷離脱中だが、幸いにも年明けすぐに復帰できるとの報道もあり、アジア杯をパスする可能性はいまのところ低そう。しかし、やはり怪我のリスクはつきまとうため、緊急時に備えベルギーで逞しく成長する渡辺剛も招集すると予想した。

●三笘薫はアウト? 豪華攻撃陣はどうなる

 中盤は遠藤航、守田英正、田中碧の3名が当確。今季モナコで復活した南野拓実は有力候補の1人だ。

 もう1人の有力候補は鎌田大地。今季より加入したラツィオでは出場機会の確保に苦しんでいるが、トップ下、インサイドハーフ、ボランチと中盤の複数ポジションをカバーできるのは大きな強み。とくにアジア杯のような短期決戦ではそうしたユーティリティー性が重要視されるはずで、森保監督が主力でなくともスカッドに入れておきたいと考えていたとしても不思議ではない。

 川辺駿や伊藤敦樹、佐野海舟は当落戦上といったところ。また、万能な旗手怜央は負傷によって10月以降実戦から遠ざかっており、今大会への出場は難しそうだ。

 アタッカーは久保建英、伊東純也、中村敬斗、相馬勇紀、堂安律の5人を予想した。

 久保と伊東は森保ジャパンにおける攻撃の核で、アジアの頂点を取るためには必要不可欠な存在。フランスで活躍する中村は三笘薫の大会参加が絶望的となった中、左サイドのファーストチョイスとして活躍が求められることになるだろう。

 堂安律はカタールW杯後、パフォーマンスレベルがやや落ちているが、久保と伊東の同時起用がベースになりつつある中、右サイドのバックアップとして必要な人材なのは確か。大舞台で結果を残す強靭なメンタルはこのアジア杯でも頼りになるかもしれない。

 相馬は三笘が万全な状態なら厳しかったが、同選手が長期離脱を強いられたことでチャンスを得るだろう。他のライバルとしてはドイツでプレーする奥抜侃志の名が挙がるが、代表での経験値を踏まえると、やはり相馬に分があるはずだ。

 CFは11月のアジア2次予選でゴールを量産した上田綺世と直近の代表活動で好パフォーマンスを披露している浅野拓磨が当確。怪我から回復した前田大然は浅野と同じくCFだけでなくサイドハーフでも計算できる利点があり、有力候補と言っていいだろう。

 ただ、上田と浅野はコンディション不良によりタイ代表戦出場を回避する。古橋亨梧も怪我から復帰したばかりということを考えると、最後の枠に細谷真大が滑り込む可能性は決して低くない。

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