給料高すぎ!? バルセロナ年俸ランキング1~10位。1位はダントツ! 新戦力ギュンドアン上位

【写真:Getty Images】

 欧州主要リーグの2023/24シーズンが開幕しておよそ1カ月が経過した。サッカー選手を評価する指標はさまざま存在しており、そのうちの一つが「年俸」である。今回はバルセロナの選手の年俸ランキング1~10位を紹介する(年俸はスポーツ選手の契約条件を取り扱う『Capology』、リーグ戦成績は『transfermarkt』を参照。金額が並んだ場合の順位はサイトに準拠)。
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●10位:アンドレアス・クリステンセン(デンマーク代表)

生年月日:1996年4月10日
年俸:900万ユーロ(約12億6000万円)
22/23リーグ戦成績:23試合1得点1アシスト

 2022年夏にフリートランスファーで加入したアンドレアス・クリステンセンは、年俸900万ユーロ(約12億6000万円)の契約を交わしている。

 27歳のクリステンセンは、コンディションに問題がなければバルセロナのレギュラーとしてセンターバックを務めている。ただ、昨季は足首の負傷と筋肉系を痛めた影響で1カ月程度の離脱が2度あり、リーグ戦の出場は23試合どまりだった。

 クリステンセンはセンターバックとしての守備能力が高いことはもちろん、パスセンスも優れている。ショートパスもロングパスも多彩で、バルセロナのサッカーをするのに打ってつけの人材と言えるだろう。

 移籍金なしで獲得したビッグネームで、まだ若いことから、財政難に苦しむバルセロナからニューカッスルなどが引き抜きを狙っていたとも報じられていたが、バルセロナは放出しなかった。そのことからも、クラブ内で高い評価を受けていることがうかがえるはずだ。

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●9位:イニゴ・マルティネス(スペイン代表)

生年月日:1991年5月17日
年俸:938万ユーロ(約13億1320万円)
22/23リーグ戦成績(アスレティック・ビルバオ):15試合1得点0アシスト

 イニゴ・マルティネスはこの夏にバルセロナにやってきた新戦力だ。バルセロナは年俸として938万ユーロ(約13億1320万円)を支払うことになる。

 スペイン代表のイニゴ・マルティネスは、アスレティック・ビルバオとの契約が満了し、フリートランスファーでバルセロナにやってきた。

 バルセロナはセンターバックをこなせる選手が多くいるものの、MFのフレンキー・デ・ヨングが最終ラインに入ることもあり、本職がセンターバックの選手はそこまで多くない。ジュール・クンデが右サイドに回ることも考えると、やや手薄であることは否定できず、左利きのセンターバックであるイニゴ・マルティネスをフリーで獲得できる機会は魅力的だったはずだ。

 昨季はケガで離脱することが多く、ラ・リーガの出場は15試合にとどまったイニゴ・マルティネス。常に準備が整っていれば、バルセロナの選手層を厚くする貴重な戦力になるかもしれない。

●8位:ペドリ(スペイン代表)

生年月日:2002年11月25日
年俸:938万ユーロ(約13億1320万円)
22/23リーグ戦成績:26試合6得点1アシスト

 バルセロナの未来を担う一人、ペドロは20歳の若者だが、すでに938万ユーロ(約13億1320万円)の年俸を受け取っている。

 ペドリはバルセロナ1年目から先輩たちに交じってピッチで活躍中。昨年はスペイン代表としてカタールワールドカップでもレギュラーを張っており、『transfermarkt』の市場価値は1億ユーロ(約140億円)に到達している。

 ただ、最近はやや不安もある。昨季後半戦に負傷離脱が多かったペドリは、8月下旬の練習中にケガをして現在離脱中。昨季も痛めたももの筋肉の問題で、復帰は10月とされている。負傷を繰り返す原因がこれまでの酷使によるものなのかは分からないものの、同じような形で大成しなかった若手を多くみてきたバルセロナにとっては心配なことだろう。

 順調にいけば、バルセロナで最高年俸クラスの選手になる日が訪れるはずのペドリ。まずは万全の状態でチームに戻ってきてほしいところだ。

●7位:フェラン・トーレス(スペイン代表)

生年月日:2000年2月29日
年俸:1000万ユーロ(約14億円)
22/23リーグ戦成績:33試合4得点2アシスト

 2022年1月にマンチェスター・シティからやってきたフェラン・トーレスは、1000万ユーロ(約14億円)の年俸を受け取っている。これまではその価値にふさわしいかが議論されていたが、今季はひと味違うかもしれない。

 バレンシア時代から注目されていたフェラン・トーレスを獲得するため、バルセロナは2021/22シーズン途中に5500万ユーロ(約77億円)の移籍金を投じた。しかし、加入後1年半はインパクト不足に終わり、今夏の放出候補とも言われていたところだ。

 それでもこの夏、バルセロナはウスマン・デンベレがパリ・サンジェルマン(PSG)へ移籍。右ウイングのポジション争いが活性化している。開幕戦で先発したのはハフィーニャで、2番手として16歳のラミン・ヤマルが起用されたが、フェラン・トーレスは第2節カディス戦の終盤にヤマルとの交代で終盤に投入されるとすぐにゴールを記録した。第3節ビジャレアル戦でも途中出場からゴールを決めると、第5節ベティス戦では今季初先発で得点を挙げている。

 フェラン・トーレスは昨季のゴール数が4。今季はすでに3得点を決めている。5500万ユーロの移籍金の価値を示し始めたのかもしれない。

●6位:ジョアン・カンセロ(ポルトガル代表)

生年月日:1994年5月27日
年俸:1250万ユーロ(約17億5000万円)
22/23リーグ戦成績(マンチェスター・シティ):17試合2得点1アシスト
22/23リーグ戦成績(バイエルン・ミュンヘン):15試合1得点4アシスト

 今夏の移籍市場最終日に加入したジョアン・カンセロは、年俸1250万ユーロ(約17億5000万円)とされている。マンチェスター・シティからレンタルでの加入で、シティが負担する分もあると言われているが、いずれにしてもビッグネームであることは間違いない。

 バルセロナは今夏の移籍市場の早い段階から、カンセロの獲得が噂されてきた。本職の右サイドバックが少ないため、シティで実質構想外のカンセロに目をつけていたようだ。昨季後半戦にバイエルン・ミュンヘンへレンタルされていたことからも分かるとおり、シティは放出に前向きだったが、やはりバルセロナの財政難が問題となり、市場閉鎖間際でようやく成立となっている。

 カンセロは加入後すぐにオサスナ戦でバルセロナデビューを果たすと、16日のベティス戦では先発出場で早速ゴールも記録。良いスタートを切っている。

 攻撃性能は申し分ないカンセロ。あとは強豪と対戦する際に、守備面でどのようなパフォーマンスを見せるかにも注目だ。

●5位:ハフィーニャ(ブラジル代表)

生年月日:1996年12月14日
年俸:1250万ユーロ(約17億5000万円)
22/23リーグ戦成績:36試合7得点7アシスト

 ブラジル人のハフィーニャは、今季の活躍がますます期待される右ウインガーだ。

 2022年夏にリーズからやってきたハフィーニャ。バルセロナは5800万ユーロ(約81億円)の移籍金を投じて獲得した。2022/23シーズンは全コンペティション合わせて50試合に出場し、10得点12アシストを記録している。

 バルセロナは今年夏、ウスマン・デンベレがパリ・サンジェルマン(PSG)へ移籍したため、右ウイングがやや手薄になっている。そんな状況で迎えた今季開幕戦でハフィーニャは退場処分を受けてしまい、出場停止に。その間に16歳のラミン・ヤマルが好印象を残した。

 16歳の生え抜きにファンの期待が高まっている。1250万ユーロ(約17億5000万円)の年俸を受け取るハフィーニャは、その価値を示さなければいけない勝負のシーズンになりそうだ。

●4位:ジュール・クンデ(フランス代表)

生年月日:1998年11月12日
年俸:1355万ユーロ(約18億9700万円)
22/23リーグ戦成績:29試合1得点3アシスト

 バルセロナのDFで最高額の給料を受け取っているジュール・クンデは、チームに欠かせない選手だ。現在は昨季以上に充実しているかもしれない。

 2022年夏にセビージャからの移籍でバルセロナの一員となったクンデは、すぐに信頼をつかみ、レギュラーとして2022/23シーズンを戦った。ただ、攻撃面での能力も並外れて高いクンデは右サイドバックとして起用されることも多かった。本人はセンターバックが本職だと繰り返し発言しており、自身のポジションに対するプライドは高く、それが理由で移籍が噂される時期もあった。

 それでも、今季は開幕から5試合続けてセンターバックで起用されている。ロナルド・アラウホが負傷離脱している影響もあるが、ひとまずクンデを希望のポジションに置くことができている状況だ。

 まだ24歳のクンデは、市場価値も順調に上がっている最中で、現在は6000万ユーロ(約84億円)。センターでもサイドでも高いレベルのプレーができるだけに、この給料も納得だろう。

●3位:イルカイ・ギュンドアン(ドイツ代表)

生年月日:1990年10月24日
年俸:1875万ユーロ(約26億2500万円)
22/23リーグ戦成績(マンチェスター・シティ):31試合8得点5アシスト

 バルセロナの新加入選手であるイルカイ・ギュンドアンは、チーム3位の高額年俸で迎えられた。

 32歳のギュンドアンは、マンチェスター・シティで長く活躍。2022/23シーズンは主将も務め、この夏にフリートランスファーでバルセロナの一員になった。1875万ユーロ(約26億2500万円)の年俸は決して安くないが、『transfermarkt』の市場価値は2000万ユーロ(約28億円)となっており、移籍金を節約できたと考えれば高額サラリーも納得だろう。

 すでにピッチ上でも存在感を放っており、ここまでラ・リーガで5試合全てに出場している。複数ポジションをこなせるインテリジェンスがあることも手伝い、シャビ監督を助けている。また、若手有望株が多いチームに経験を伝えられる貴重な存在とも言えるはずだ。

 ギュンドアンは以前のインタビューで、子どもの頃からバルセロナに憧れていたことを明かしていた。多くの選択肢がある中でバルセロナを選んだのは、黄金期のバルセロナを見て育ったからだろう。

●2位:ロベルト・レヴァンドフスキ(ポーランド代表)

生年月日:1988年8月21日
年俸:2083万ユーロ(約29億1620万円)
22/23リーグ戦成績:34試合23得点7アシスト

 バルセロナで2シーズン目を迎えたロベルト・レヴァンドフスキは、期待どおりの働きを見せているストライカーだ。

 バイエルン・ミュンヘンでゴールを量産していたレヴァンドフスキ。その決定力は誰もが認めるところではあるものの、昨年夏の時点で33歳となっており、4500万ユーロ(約6300万円)の移籍金と2083万ユーロ(約29億1620万円)の年俸を支払うことには懐疑的な見方もあった。

 それでも、ラ・リーガ1年目で23得点を挙げて得点王となりリーグ制覇に貢献すると、2年目の今季もここまで5試合で3得点3アシスト。35歳とは思えない働きでバルセロナに多くのゴールをもたらしている。

 実績が抜群でこれほどの結果を残しているのであれば、チームトップレベルのサラリーを受け取るのは自然なこと。レヴァンドフスキには、この高給を受け取る価値があるはずだ。

●1位:フレンキー・デ・ヨング(オランダ代表)

生年月日:1997年5月12日
年俸:3750万ユーロ(約52億5000万円)
22/23リーグ戦成績:33試合2得点4アシスト

 バルセロナで最も高い給料を受け取っているのは、オランダ代表のフレンキー・デ・ヨングだ。年俸はチームでダントツの3750万ユーロ(約52億5000万円)となっている。

 バルセロナは2019年夏にアヤックスから8600万ユーロ(約120億円)の移籍金でデ・ヨングを獲得した。ただ、財政難で今夏も思うように補強に資金を投じることができなかったバルセロナにとって、デ・ヨングの年俸が重い負担であることは間違いない。ピッチ上でコンスタントにプレーしていたものの、昨年夏は放出候補となっている。

 高年俸であるがゆえ、サラリーに見合った働きが強く求められている選手の一人と言えるだろう。マンチェスター・ユナイテッドへの移籍は本人が頑なに拒否して残留すると、2022/23シーズンはピッチ上で見事な活躍を披露。チーム最高年俸を受け取る価値があることを証明した。

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