どこに行くべき? 三笘薫×プレミアリーグクラブ、相性ランキング4位。戦術的には合う? ライバルが多い名門

【写真:Getty Images】

三笘薫の快進撃が止まらない。先日プレミアリーグ1シーズンの日本人最多得点記録を更新するなど、一貫性を持って結果を出し続けている。こうした活躍を受けて三笘のステップアップの可能性も予想されるが、ブライトン以外のプレミアリーグのクラブでどこにフィットするのか。戦術的な特徴と現状の選手層を考慮してランキング形式で紹介する。

4位:リバプール
監督:ユルゲン・クロップ
基本フォーメーション4-3-3

 リバプールは今季大苦戦している。サディオ・マネの退団、ジョルジニオ・ワイナルドゥムの後釜となる選手を獲得しなかったこと、スカッド全体の高齢化などが、苦しむ要因だと考えられる。

 かつてプレミアリーグを制した時代のリバプールは最強だった。マネら最前線の選手が高い強度のハイプレスを仕掛け続け、仮に裏へとロングボールを蹴られてもフィルジル・ファン・ダイクの個の能力でピンチを摘む。仮にファン・ダイクの壁を越えたとしてもアリソンという世界最高峰のGKがいることで、早々にゴールを割らせなかった。

 ところが先述した要因などが重なったことで、この“奇跡のチーム”は維持できなくなった。再び優勝争いに絡むためにはスカッドの刷新が必須だが、そうした中で三笘薫にリバプールへ移籍するメリットはあるのだろうか。

 第一にクロップ率いるリバプールはカウンターを志向しているチームだ。前線にスピードのある選手が多く、高い位置でボール奪ってからのショートカウンターも低い位置からのロングカウンターも得意だ。ボールを奪ってからすぐに攻撃へと転じるため前線にスペースが多く、ドリブル突破が得意なリバプールのスタイルとドリブラーの三笘のスタイルは合致する可能性が高いだろう。この日本代表FWは献身性も兼ね備えているため、守備強度の部分でも穴とはならないはずだ。

 その一方でリバプールは左WGが飽和している。ベストコンディションであれば、昨季後半戦に絶大なインパクトを残したルイス・ディアスがレギュラーとして出場する可能性が高く、他にもディオゴ・ジョタやダルウィン・ヌニェスコーディ・ガクポ、ファビオ・カルバーリョらこのポジションの選択肢はかなり豊富だ。

 今季は彼らの中で怪我人が出てしまったため苦戦を強いられたが、全選手が戻ってくる可能性が高い来季開幕時点で左WGを補強する必要性はあまり感じられない。それよりもナビ・ケイタアレックス・オックスレイド=チェンバレン、ジェームズ・ミルナー、アルトゥールの4人が契約満了となる中盤のポジションの方が補強の優先度が高く、リバプールはこのポジションに大金をかける必要がある。よって誰かを放出しない限り、三笘ら左WGの補強は考えにくい状況だ。

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