湘南ベルマーレ、歴代最強外国籍選手5人。平塚時代のスターから湘南スタイルの枢軸まで

1993年に開幕したJリーグは、今年で28年目を迎えた。その間、世界的なスター選手や素晴らしい素質を持った外国籍選手たちが活躍している。今回、フットボールチャンネルでは、湘南ベルマーレで活躍した外国籍選手を5人紹介する。

【写真:Getty Images】

レジェンド・オブ・ベルマーレ

1993年に開幕したJリーグは、今年で28年目を迎えた。その間、世界的なスター選手や素晴らしい素質を持った外国籍選手たちが活躍している。今回、フットボールチャンネルでは、湘南ベルマーレで活躍した外国籍選手を5人紹介する。
------------------------------------------------------------------

ベッチーニョ(ブラジル代表)
生年月日:1966年6月14日
在籍期間:1993年~1996年
通算成績:115試合出場/56得点(Jリーグ)

 ブラジル代表経験もあるベッチーニョが日本に来たのはJリーグが開幕する1993年で、ベルマーレの前身であるフジタに加入した。古前田充とニカノールの二頭体制を敷いたチームはJFL優勝を達成し、94年にJリーグ昇格を果たした。

 1stステージは11位に低迷したが、2ndステージは優勝したヴェルディ川崎に肉薄する躍進を見せた。24得点を挙げたベッチーニョは同僚の名塚善寛とともにベストイレブンを受賞。94年に天皇杯優勝、96年にはアジアカップウィナーズカップでも優勝。ベッチーニョは湘南の暴れん坊の異名をとった平塚の黄金期の攻撃の中心だった。

 J1通算56ゴールはクラブ史上で最多の数字。96年限りでチームを去り、その後はJFLの川崎フロンターレでもプレーした。03年にはレジェンド・オブ・ベルマーレの初代受賞者となるなど、黄金期を牽引した存在はサポーターの記憶に深く刻まれている。

●1994年の基本先発メンバー

▽GK
小島伸幸

▽DF
名良橋晃
名塚善寛
渡辺卓
公文裕明

▽MF
田坂和昭
エジソン
ベッチーニョ
岩本輝雄

▽FW
野口幸司
アウミール

外国人最長在籍の10番

アジエル(ブラジル出身)
生年月日:1980年8月13日
在籍期間:2006年~2011年
通算成績:151試合出場/44得点(J2)

 アジエルは2000年途中に浦和レッズに移籍して、J1昇格に貢献。その後は母国ブラジルやクウェートのクラブでプレーし、06年に湘南に加わった。高い足下の技術と左足のキックを武器に、背番号10をつけたアジエルは攻撃の中心的存在になった。

 09年はチームの11年ぶりのJ1昇格に貢献したが、翌年に両足脛骨を疲労骨折。当初は全治2~3か月と診断されたケガは思うように回復せず、外国人枠を理由に7月に選手登録を抹消された。

 悲願のJ1の舞台を踏むことはできず、湘南は1年でJ2に降格した。再登録された11年は35試合に出場。クラブ史上外国人最長となる6年間在籍したアジエルはこの年限りで湘南を退団となった。

●2009年の基本先発メンバー

▽GK
野澤洋輔

▽DF
臼井幸平
ジャーン
村松大輔
島村毅

▽MF
寺川能人
田村雄三
坂本紘司

▽FW
アジエル
田原豊
中村祐也

悲願の昇格の立役者

ジャーン(ブラジル代表)
生年月日:1977年9月24日
在籍期間:2007年~2010年
通算成績:15試合出場/1得点(J1)、109試合出場/11得点(J2)

 5年間プレーしたFC東京でクラブ初のタイトル獲得に貢献したジャーンは、菅野将晃監督が就任した2007年に湘南に加入。サントス時代のチームメイトだったアジエルと再会することとなった。外国籍選手で1年目の選手として異例の主将を務め、持ち前の闘志あふれるプレーでチームを牽引した。

 09年には49試合に出場して、11シーズンぶりのJ1昇格に貢献。10年は開幕戦でゴールを挙げたものの、4月に右足首を負傷した影響でプレーしたのは15試合のみだった。4シーズンに渡って湘南のDFラインを支えたジャーンはこの年限りでチームを退団。現役続行を模索してブラジルに帰国したが、湘南でのプレーを最後に現役を退いている。

▽GK
野澤洋輔

▽DF
臼井幸平
ジャーン
村松大輔
島村毅

▽MF
寺川能人
田村雄三
坂本紘司

▽FW
アジエル
田原豊
中村祐也

コンバートで輝いた大型MF

ハン・グギョン(韓国代表)
生年月日:1990年4月19日
在籍期間:2010年~2013年
通算成績:49試合出場/0得点(J1)、57試合出場/0得点(J2)

 韓国出身のハン・グギョンは、崇實大学を退学して2010年に湘南ベルマーレに加入した。もともとは攻撃的なポジションの選手だったが、反町康治監督の下でボランチにコンバート。豊富な運動量と球際の強さを武器に、曹貴裁監督が就任した12年以降もレギュラーを務めた。

 2012年にはロンドン五輪に出場するU-23韓国代表メンバーに選出されたが、直前の負傷の影響で離脱。それでも湘南ではリーグ戦27試合に出場して、3年ぶりのJ1復帰に貢献している。

 13年は30試合に出場したが、チームは16位で降格となった。翌年は柏レイソルに完全移籍し、ブラジルワールドカップにも出場。カタールを経て、現在は韓国の江原FCでプレーしている。

●2013年の基本先発メンバー

▽GK
阿部伸行

▽DF
鎌田翔雅
大野和成
島村毅

▽MF
古林将太
ハン・グギョン
永木亮太
高山薫

▽FW
武富孝介
菊池大介
ウェリントン

湘南スタイルを支えた守備職人

アンドレ・バイア(ブラジル出身)
生年月日:1983年11月24日
在籍期間:2015年~2018年
通算成績:74試合出場/2得点(J1)、39試合出場/4得点(J2)

 CRフラメンゴ出身のアンドレ・バイアはフェイエノールトに6年半在籍し、小野伸二や宮市亮ともプレーした。2年間在籍したボタフォゴでは鹿島アントラーズを3連覇に導いたオズワルド・オリヴェイラ監督に師事。日本にやってきたのは2015年のことだった。

 前年に勝ち点101を獲得してJ2を優勝した湘南に加入。スピードはなくそれほど高さがあるわけではないが、寄せの素早さやカバーリング能力を武器に3バックの中央に定着。ときに3バックの両サイドが攻め上がるアグレッシブなサッカーを展開する中で、熟練の技を見せるDFの存在は不可欠だった。

 15年は湘南ベルマーレにチーム名が変わってから最高位となる8位。主力が多く引き抜かれた16年はJ2降格の憂き目にあったが、17年はJ2優勝でJ1昇格に成功した。バイアは3シーズンで100試合に出場して不動の地位を築いていたが、18年は大卒ルーキーの坂圭佑の台頭もあり、出場機会が激減。このシーズン限りでチームを去っている。

●2015年の基本先発メンバー

▽GK
秋元陽太

▽DF
遠藤航
アンドレ・バイア
三竿雄斗

▽MF
藤田征也
菊地俊介
永木亮太
菊池大介

▽FW
大竹洋平
高山薫
大槻周平

ジャンルで探す