元日本代表MF細貝萌が語る北京世代の“素顔” 本田圭佑、長友佑都、岡崎慎司…「成長できる」と焚きつけられる盟友たち

群馬に復帰したMF細貝萌が盟友たちについて言及【写真:©THESPA & Getty Images】

群馬に復帰したMF細貝萌が盟友たちについて言及【写真:©THESPA & Getty Images】

【インタビュー#4】地元・群馬移籍に同世代の戦友たちは「いい選択」と祝福

 今年9月にJ2ザスパクサツ群馬に加入したMF細貝萌は、1986年生まれの北京五輪世代だ。奇しくも同い年のDF長友佑都(FC東京)が長い海外生活からJリーグに復帰し、MF本田圭佑(スドゥバ)は自身9か国目となるリトアニアに移籍。35歳となって今なお成長を追い求める同級生たちを、細貝はどのように見ているのか。(取材・文=Football ZONE web編集部・小田智史/全4回の4回目)

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 2010年12月に浦和レッズからドイツのアウクスブルク(当時2部)へ移籍以降、レバークーゼン、ヘルタ・ベルリン、ブルサスポル(トルコ)、シュツットガルトとヨーロッパでプレーしてきた細貝。17年3月に柏レイソルへ加入して2シーズンプレーしたのち、タイのブリーラム・ユナイテッドとバンコク・ユナイテッドで主力として活躍した。

 21年5月にバンコク・ユナイテッドとの契約満了による退団が決まってから、ザスパクサツ群馬加入が発表されるまで約4か月間、細貝はじっくりと時間を置き、チームの決断を下した。一時的ながら無所属となったことにも、「焦りはなかった」という。それは、苦しい状況でも自分と向き合い、次の道に進もうとする同世代の存在があったからだった。

「(同世代は)素晴らしい選手ばかりなので、自分を同列に並べるのは恐縮ですけど、チームが決まっていないなかで、(本田)圭佑も、(長友)佑都も、岡ちゃん(岡崎慎司)も決まっていない時期がありました。岡ちゃんとはよく電話をしていて、持っている選択肢や目指している場所に関しては聞いていました。お互いに所属先が決まった時には発表の数日前に連絡を取ったのを覚えているし、僕も地元に戻ってザスパクサツ群馬でプレーするんだと報告した際は、圭佑とか岡ちゃん、香川真司、普段から連絡を取っている選手たちが『すごくいい選択じゃん』と言ってくれて、嬉しかったです。彼らが厳しかった時期、悩んでいる時期も知っているので、僕もそこまで焦りはなかったと思います」

本田はサッカー、サッカー以外の物事に対する「情熱」が素晴らしい

 北京五輪世代を牽引してきた旗頭的な存在である本田とは、細貝も普段から連絡を取り合い、柏に所属していた2018年には日本で一緒に食事にも行くほど親交が深い。細貝から見た、カリスマの素顔はどのように映っているのか。

「圭佑は知名度があるので、ネガティブに捉える人、ポジティブに捉える人がそれぞれいます。彼はサッカーに対する情熱はもちろん、それ以外の物事への情熱も素晴らしくて、やると決めたことに関しては全力でやる。トレーニングとかサッカーのための努力をしているなかで、ビジネスにも同じだけベストを尽くしている。何をやっているんだと言われることもたぶんあるだろうけど、それをやり続けられる力があるのは能力でしかないなと。アゼルバイジャンリーグ、リトアニアリーグのレベルまでは分かりませんが、現地ではあの本田が来たとなるわけで、結果を出し続けているのは凄いと思います」

 改めて2008年の北京五輪に出場したメンバーを見ると、本田や長友、岡崎、香川のほかにも、FW豊田陽平(栃木SC)、FW李忠成(京都サンガF.C.)、DF吉田麻也(サンプドリア)、DF森重真人(FC東京)、DF水本裕貴(FC町田ゼルビア)、GK西川周作(浦和レッズ)、FW森本貴幸内田篤人氏ら豪華な顔ぶれが揃う。そういった存在が、プロ18年目、35歳となった今も細貝の「まだ成長できる」という思いに火をつける。

「彼らの多くはまだ海外にいて、厳しい環境に身を置いている。連絡を取っていてマイナスなことはなく、刺激にしかならない。特に、岡ちゃんは自分の考えを強く持っているし、『これはこうなんじゃない』と考えを僕にもぶつけてくれるので、良き相談相手です。すごく説得力があるし、モチベーションにもなる。自分は周りの選手にすごく恵まれたなと思います」

 同世代の飽くなきチャレンジ精神に負けじと、細貝も虎視眈々と成長を追い求める。

[プロフィール]
細貝萌(ほそがい・はじめ)/1986年6月10日生まれ、群馬県出身。前橋育英高―浦和―アウクスブルク―レバークーゼン―ヘルタ・ベルリン(ともにドイツ)―ブルサスポル(トルコ)―シュツットガルト(ドイツ)―柏―ブリーラム・ユナイテッド―バンコク・ユナイテッド(ともにタイ)―群馬。卓越した危機察知能力、ボール奪取能力を誇る熟練ボランチ。高校時代以来となる地元・群馬に戻り、クラブのステップアップに全力を注ぐ。(Football ZONE web編集部・小田智史 / Tomofumi Oda)

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