浦和の豪州代表FWナバウトがアジア杯で感じた変化 「中東勢のレベルが上がっている」

オーストラリア代表の一員としてアジアカップに参戦したFWナバウト(右)【写真:ⒸAFC】

オーストラリア代表の一員としてアジアカップに参戦したFWナバウト(右)【写真:ⒸAFC】

大会に参加しベスト8で敗退 「中東勢に素晴らしい選手が生まれてきている」

 日本代表は現地時間1日のアジアカップ決勝戦でカタールに敗れ、準優勝で大会を終えた。日本と同様に優勝候補の一角と目されたオーストラリアから見た大会はどのようなものだったのか。代表チームの一員としてアジアカップに参戦し、現在は浦和レッズの2次トレーニングキャンプに合流しているオーストラリア代表FWアンドリュー・ナバウトは、「アジア全体が良くなっていると感じた」と振り返った。

 オーストラリアは大会初戦でヨルダンに0-1で敗れ、その後はパレスチナを3-0で下したもののシリアには3-2の際どい勝利となり、グループリーグを2位で通過した。決勝トーナメント1回戦ではウズベキスタンをPK戦の末に破ったものの、準々決勝では開催国UAEに0-1で屈して前回王者が大会を去った。

 ナバウトは「今回は大会中にオーストラリアは怪我人が多く出てしまったんだ」と苦戦の要因を挙げたが、大会全体について「アジア全体が良くなっていると感じた。特に中東勢、優勝したカタールはもちろん、UAEもそうだった。この地域のレベルが大きく上がっていると思う。アジア全体にとって、それは素晴らしいことだと思う」と話す。

 これまでは日本やオーストラリア、韓国、イランといった強豪がいる勢力図だったが、その変化は確実に起きている。実際に大会を通して「中東勢に素晴らしい選手が生まれてきている。得点王になったカタールのストライカーは9ゴールも挙げたわけだから。カタールは常に強いチームだと感じさせられたし、実際にトーナメント全体でも1失点。この優勝はサプライズとは言えないと思う」と、ナバウトはその印象を語った。

ナバウトは、「若手が成長すれば再び差をつけることはできる」と語った【写真:轡田哲朗】

ナバウトは、「若手が成長すれば再び差をつけることはできる」と語った【写真:轡田哲朗】

日本や豪州は「若手が成長すれば再び差をつけることはできる」

 一方で、そうした強豪チームが世代交代の過渡期で迎えた大会であることも指摘している。ナバウトは「日本やオーストラリアに関して言えば、この大会に若い選手を積極的に起用してこの大会に臨んだわけだから、彼らが成長することで伸びてきたチームとの差を再びつけることはできると思う。ワールドカップの予選でも彼らと戦うかもしれないし、どんな対戦相手にも注意は必要だけど、オーストラリアは怪我人が戻って来れば上手くやっていける自信はある」と話している。

 2022年のワールドカップをカタールが開催することが、中東勢の刺激になっているのは一つの事実だろう。日本やオーストラリアといった、これまでのアジア予選を通過する常連となっている国がその地位を維持できるのかは、ナバウトの話すように今大会を経験した若手の成長度に懸かっていると言えるのかもしれない。(轡田哲朗 / Tetsuro Kutsuwada)

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