中島加入が濃厚な英1部“ウルブス”とは? 中国資本と“メンデス・コネクション”が特徴

ポルティモネンセのMF中島翔哉【写真:Getty Images】

ポルティモネンセのMF中島翔哉【写真:Getty Images】

2012年の2部降格から一時3部まで陥落も、16年に中国資本が入って一気に戦力アップ

 ポルティモネンセでプレーする日本代表MF中島翔哉は、イングランド1部プレミアリーグのウォルバーハンプトンへの移籍が間近と報じられている。“ウルブス”の愛称で知られる彼らは一体どのようなチームなのだろうか。

 昨季チャンピオンシップ(英2部)で優勝し、6季ぶりのプレミア復帰を果たしたウルブス。しかし、2012年にプレミアリーグから2部へ、そして13年には2部から3部へと2年連続で降格と、ここまで来るのに紆余曲折を経ている。

 転機となったのは16年。中国の投資グループ「復星集団」がクラブを買収し、大資本が投入された。17年にポルトガル代表MFルベン・ネベスやU-21ポルトガル代表FWディオゴ・ジョッタといった実力者を獲得し、一気に戦力アップを果たしてプレミア昇格にまでこぎつけた。

 名門ポルトやバレンシアなどで指導していたヌーノ・エスピリト・サント監督(17年〜)の招聘も含め、英2部リーグに在籍しながら次々に大物を連れてくることができた背景には敏腕代理人のジョルジュ・メンデス氏の存在がある。

 クリスティアーノ・ロナウドら大物選手を顧客に持つ同氏が代表を務める「Gestifute」は復星の大株主で、クラブオーナー陣との関係が深い。プレミアリーグでは第三者によるクラブ運営は禁止されているため、表面上はメンデス氏とウルブスの間に関係がないことになっているが、事実上はメンデス氏がチーム作りに大きく影響を及ぼしている。

前線のサイドは昨季チーム得点王のジョッタとコスタの二人がひしめく激戦区

 そうして久しぶりにプレミアリーグの舞台に帰ってきたウルブス。ここまで王者マンチェスター・シティ(第3節)とマンチェスター・ユナイテッド(第6節)、アーセナル(第12節)相手にいずれも1-1のドローを演じるなど健闘している。

 さらに現地時間5日に行われた直近の試合では優勝候補チェルシーを相手に2-1と金星を挙げた。15節を終えて5勝4分6敗の12位で、昇格組3クラブの中では最上位を走っている(カーディフが16位、フルハムが20位)。

 ウルブスはここまで3-4-3システムを基本として戦っている。中島が加入すれば、前線のサイドでの起用が予想されるが、昨季17得点でチーム得点王のジョッタと10月にポルトガル代表デビューを飾ったばかりの俊英FWエルデル・コスタが主軸としてプレーしている激戦区のポジションとなる。

 中国資本と“メンデス・コネクション”で大型補強を敢行し、プレミアリーグでのさらなる躍進を目指すウルブス。すでに交渉は最終局面だと報じられている中島の獲得は、後半戦に向けた起爆剤となるのだろうか。今後の動きに注目だ。(Football ZONE web編集部)

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