最大の増減幅は? 2018年Jリーグ全57チーム「1試合平均観客数・前年比ランキング」

各チームの観客動員数は前年に比べてどの程度増減したのか【写真:Getty Images & 荒川祐史】

各チームの観客動員数は前年に比べてどの程度増減したのか【写真:Getty Images & 荒川祐史】

7000人超のマイナスとなった新潟、J1勢では横浜FM、C大阪、鹿島も大幅減

 2018年のJ1リーグからJ3リーグがそれぞれ最終節を終えたなか、Jリーグ公式サイトでは今季参戦した全57チームのホームゲームにおける「1試合平均観客動員数」を発表した。今回は2017年シーズンのデータと比較し、各チームの観客動員数の増減幅を基に「1試合平均観客動員数・前年比アップダウン」としてランキング化。前年に比べてどの程度増減したのか。各チームの詳細を見ていく。

【参考図表】2018年J1リーグ最終順位表【画像:Football ZONE web】

【参考図表】2018年J1リーグ最終順位表【画像:Football ZONE web】

■2018年Jリーグ「1試合平均観客動員数・前年比アップダウン」 
57位~41位

57位:-7,121人 J2 新潟 【18年:14,913人←17年:22,034人/J1】
56位:-3,458人 J2 甲府 【18年:7,384人←17年:10,842人/J1】
55位:-2,978人 J1 横浜FM 【18年:21,788人←17年:24,766人】
54位:-2,159人 J1 C大阪 【18年:18,811人←17年:20,970人】
53位:-1,606人 J2 千葉 【18年:9,858人←17年:11,464人/J1】
52位:-1,438人 J3 北九州 【18年:4,501人←17年:5,939人】
51位:-1,288人 J2 熊本 【18年:5,269人←17年:6,557人】
50位:-1,085人 J2 京都 【18年:5,663人←17年:6,748人】
49位:-1,033人 J1 鹿島 【18年:19,434人←17年:20,467人】
48位:-872人 J2 岡山 【18年:8,599人←17年:9,471人】
47位:-847人 J1 磐田 【18年:15,474人←17年:16,321人】
46位:-792人 J1 G大阪 【18年:23,485人←17年:24,277人】
45位:-759人 J2 大宮 【18年:9,224人←17年:9,983人】
44位:-732人 J2 讃岐 【18年:3,073人←17年:3,805人】
43位:-705人 J2 愛媛 【18年:3,161人←17年:3,866人】
42位:-702人 J3 長野 【18年:3,554人←17年:4,256人】
41位:-677人 J2 福岡 【18年:8,873人←17年:9,550人】

 全57チーム中、最も減少したのがJ2に降格したアルビレックス新潟だ。J1を舞台に戦った昨季から一転、1試合あたり7000人超のマイナスとなった。同じくJ2に降格したヴァンフォーレ甲府が3458人減で続くが、両チームの差は3663人となっており、新潟の数値が一層際立っている。

 下位10チーム中、J1勢が3チームを占める結果となった。55位の横浜F・マリノスは今季、アンジェ・ポステコグルー新監督の下でポゼッションサッカーを披露し、攻撃的なスタイルで注目を集めたが、観客数の減少はJ1勢最多。その他ではセレッソ大阪、AFCチャンピオンズリーグで優勝した鹿島アントラーズも全体から見れば大幅なマイナスとなっている。

 J3勢最下位は1438人減のギラヴァンツ北九州となったが、今季の1試合平均観客数は4501人でリーグ最多。J3において相対的にその集客力が際立ったものの、チームにおける絶対数の底上げが上手く図れなかったと言える。


【参考図表】2018年J2リーグ最終順位表【画像:Football ZONE web】

【参考図表】2018年J2リーグ最終順位表【画像:Football ZONE web】

微減と微増ゾーン、降格の柏は減少 27位からプラスに転じ…横浜FCが底上げに成功

■2018年Jリーグ「1試合平均観客動員数・前年比アップダウン」 
40位~21位

40位:-489人 J3 富山 【18年:2,670人←17年:3,159人】
39位:-486人 J3 群馬 【18年:3,346人←17年:3,832人/J2 】
38位:-418人 J1 柏 【18年:11,402人←17年:11,820人】
37位:-270人 J2 東京V 【18年:5,936人←17年:6,206人】
36位:-210人 J3 FC東京U-23 【18年:1,723人←17年:1,933人】
35位:-199人 J3 相模原 【18年:3,458人←17年:3,657人】
34位:-195人 J1 札幌 【18年:18,223人←17年:18,418人】
33位:-175人 J3 藤枝 【18年:1,273人←17年:1,448人】
32位:-172人 J3 沼津 【18年:2,857人←17年:3,029人】
31位:-125人 J1 清水 【18年:14,991人←17年:15,116人】
30位:-121人 J3 盛岡 【18年:1,216人←17年:1,337人】
29位:-119人 J2 岐阜 【18年:6,858人←17年:6,977人】
28位:-58人 J1 FC東京 【18年:26,432人←17年:26,490人】
27位:7人 J2 水戸 【18年:4,938人←17年:4,931人】
26位:18人 J2 徳島 【18年:4,997人←17年:4,979人】
25位:54人 J3 YS横浜 【18年:1,005人←17年:951人】
24位:91人 J3 福島 【18年:1,576人←17年:1,485人】
23位:131人 J2 金沢 【18年:4,528人←17年:4,397人】
22位:156人 J3 G大阪U-23 【18年:1,382人←17年:1,226人】
21位:174人 J2 横浜FC 【18年:6,141人←17年:5,967人】

 40位から21位は、いわば微減と微増ゾーンとも言える。今季J2降格の憂き目に遭った柏レイソルが418人減となったなか、J1・4位に食い込んだ北海道コンサドーレ札幌、今季J1前半戦2位(第1~17節)と躍進したFC東京(最終順位6位)もマイナスとなっている。

 今季J2・6位でJ1参入プレーオフ(PO)圏ギリギリに滑り込んだ東京ヴェルディは270人減で、6000人台から5000人台へと推移した。もっともPOでは1回戦で大宮アルディージャに1-0、2回戦で横浜FCに1-0と連勝しており、昇格を懸けて8日にJ1のジュビロ磐田と激突する。

 27位からはプラスに転じたチームが並ぶ。Y.S.C.C.横浜は今季J3・15位と大苦戦を強いられたが、平均観客数は54人増と健闘している。ツエーゲン金沢(J2・13位)も昨年と同様に4000人台をキープしており、100人以上の伸びを見せた。横浜FCは今季J2で3位と奮闘。PO2回戦で東京Vに敗れて昇格は逃したものの、平均観客数の底上げに成功し、6000人台に乗せた。


【参考図表】2018年J3リーグ最終順位表【画像:Football ZONE web】

【参考図表】2018年J3リーグ最終順位表【画像:Football ZONE web】

J3とJ2勢トップは? 上位は顕著な結果…観客増を呼び込む強力な“カンフル剤”

■2018年Jリーグ「1試合平均観客動員数・前年比アップダウン」 
20位~1位

20位:184人 J2 山形 【18年:6,766人←17年:6,582人】
19位:203人 J3 C大阪U-23 【18年:1,112人←17年:909人】
18位:304人 J1 広島 【18年:14,346人←17年:14,042人】
17位:475人 J3 秋田 【18年:2,839人←17年:2,364人】
16位:510人 J2 栃木 【18年:5,657人←17年:5,147人/J3】
15位:532人 J3 鹿児島 【18年:4,040人←17年:3,508人】
14位:638人 J3 琉球 【18年:3,146人←17年:2,508人】
13位:662人 J1 仙台 【18年:15,408人←17年:14,746人】
12位:669人 J2 山口 【18年:6,123人←17年:5,454人】
11位:806人 J1 鳥栖 【18年:15,000人←17年:14,194人】
10位:844人 J2 大分 【18年:8,907人←17年:8,063人】
9位:859人 J2 町田 【18年:4,915人←17年:4,056人】
8位:1,098人 J3 鳥取 【18年:2,657人←17年:1,559人】
7位:1,106人 J1 川崎 【18年:23,218人←17年:22,112人】
6位:1,137人 J2 松本 【18年:13,283人←17年:12,146人】
5位:1,960人 J1 浦和 【18年:35,502人←17年:33,542人】
4位:3,358人 J1 神戸 【18年:21,630人←17年:18,272人】
3位:3,666人 J1 湘南 【18年:12,120人←17年:8,454人/J2 】
2位:5,284人 J1 長崎 【18年:11,225人←17年:5,941人/J2 】
1位:9,295人 J1 名古屋 【18年:24,660人←17年:15,365人/J2 】

 トップ20でまず目を引くのが、304人増で18位のサンフレッチェ広島だ。今季J1前半戦で首位を快走するなど“主役”としてリーグを牽引した一方、後半戦は思うように勝ち点を積み重ねられず、最終的に2位でシーズンをフィニッシュした。また、クラブ史上初のJ2初昇格を果たした鹿児島が532人増で15位につけた一方、J3勢トップは1098人増で8位のガイナーレ鳥取だ。昨季はJ3・17位と低迷したが、今季は3位の好成績が集客アップにつながったと言える。

 J2勢では、シーズン2位で13年以来の昇格を果たした大分トリニータが844人増の10位、クラブ史上最高位の4位でシーズンを終えたFC町田ゼルビアが859人増で9位につけた。またリーグ優勝でJ1昇格を決めた松本山雅FCがJ2勢トップの1137人増で6位に食い込んだ。

 5位の浦和レッズは、今季J1で1試合平均最多観客数3万5502人を誇り、前年比でも1960人増。元スペイン代表MFアンドレス・イニエスタの加入効果も見られたヴィッセル神戸は3358人と大幅なプラスに転じた。

 トップ3はいずれもJ2からの昇格組だ。ルヴァンカップを制した湘南ベルマーレが3位、念願のJ1初挑戦となったV・ファーレン長崎が2位、そして1年でのJ1復帰を果たした名古屋グランパスが1位に輝いた。長崎も5284人と急激に増加した一方、名古屋は9295人増と唯一プラスが1万人近くに達している。集客において、“J1昇格効果”は強力なカンフル剤になっていると言えそうだ。


(Football ZONE web編集部)

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