GK楢崎 周りを孤独にさせなかった心優しき守護神 盟友・川口と同じシーズンで引退

名古屋は8日、元日本代表の名古屋GK楢崎正剛(42)が現役を引退することを発表した。11日に引退会見。4度のW杯出場、J1リーグ最多631試合出場記録を持つレジェンドは、盟友の元日本代表GK川口能活(43=J3相模原)と同じシーズンでスパイクを脱ぐ決意をした。

引退セレモニーでゲスト登場したJ1名古屋・GK楢崎正剛(左)から花束を贈られたGK川口能活

本当に周りのことを第一に考えている人だった。忘れもしない10年のJリーグアウォーズ。名古屋にクラブ初優勝をもたらし、GKでは史上初のMVPに輝いた。楢崎自身にとって初のリーグ優勝。感極まった表情を見せたが、MVP受賞に関しては「皆で止めてきたし、前にデカい奴がいて、よくボールが当たっていたので。MVPは闘莉王で良かったと思う」と周囲のサポートに感謝した。

名古屋で長年ともにプレーしたJ2京都DF増川隆洋(39)が話したくれたことがある。「1チームに30人も選手がいれば、不平不満も出てくる。でも、そういう時にナラさんが音頭を取って月に1度くらい飲み会を開いてくれていた。それで一致団結できていた部分は大きかった」。自身は孤独なポジションで体を張り続けた。でも周りを孤独、孤立させることはなかった。心優しき守護神。気難しい人が多いGKにおいて、楢崎は異質だった。(06~10年名古屋担当 飯間健)

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