モナコ南野拓実、ぬかるみのピッチで激走「勝ちたかった」…苦戦の末敵地で得た勝ち点1

 【ザグレブ=平地一紀】サッカーの欧州チャンピオンズリーグ(CL)は2日、1次リーグ第2節の残り試合が各地で行われ、南野拓実がフル出場したモナコ(仏)はアウェーで、ディナモ・ザグレブ(クロアチア)と2―2で引き分けて1勝1分けとした。上田綺世が先発したフェイエノールト(オランダ)は、アウェーでジローナ(スペイン)と対戦し、3―2で初白星。上田はPKの好機を決められず、後半途中に退いた。昨季王者のレアル・マドリード(スペイン)はアウェーでリール(仏)に0―1で敗れた。

 強雨でピッチがぬかるみ、ボールは走らない。「勝ちたかったけど、勝ち点1をポジティブ(前向き)に捉えるしかない」。モナコが2点ビハインドから巻き返した一戦を終え、南野の表情は穏やかだった。

 10分過ぎに相手GKと1対1になる好機を迎えながら決められず、後半途中までに2失点。「(普段)このピッチでやっている分、相手の方がボールの止まりどころとか、落ちどころが分かっていた」。南野が認めた通り、地の利はザグレブにあった。

フル出場したモナコの南野=AP

 それでもモナコはCKから1点を返し、終了間際にはPKで追いつく。真っ先にボールを抱えて自陣に戻ろうとしたのは南野だ。「相手選手とファイトして(ボールを)取ったら全員、喜びに行っていてビックリした。満足していなかったのは、俺だけでした」と照れ笑いした。

 29歳の南野は、今季のチーム最年長。貪欲な日本代表に引っ張られるように、若いモナコが、敵地で勝ち点1を得た。(平地一紀)

ジャンルで探す