マンU、アモリム監督の初陣を勝利で飾れず…ラッシュフォードが“電光石火弾”もイプスウィッチとドロー

マンチェスター・ユナイテッド

 プレミアリーグ第12節が24日に行われ、イプスウィッチとマンチェスター・ユナイテッドが対戦した。

 開幕直後から不安定な戦いが続いたマンチェスター・ユナイテッドは、第9節終了後にエリック・テン・ハフ前監督の解任に踏み切り、ルート・ファン・ニステルローイ氏の暫定体制を経て、今節からはいよいよルベン・アモリム新監督が指揮を執る。スポルティングを2度のリーグ制覇に導いた39歳の指揮官は、暫定12位に低迷する名門を立て直すことはできるだろうか。初陣は前節トッテナムを下して今シーズン初勝利を挙げたイプスウィッチとの対戦となる。

 開始早々の2分、自陣右サイドでボールを繋いだところから、アマド・ディアロがスピードに乗ったドリブルで前方のスペースに抜け出す。ボックス内右まで侵入すると、低い折り返しにマーカス・ラッシュフォードが合わせ、マンチェスター・ユナイテッドが先制する。一方のイプスウィッチは11分、相手のプレスを掻い潜ると、右に開いたウェス・バーンズの低い折り返しにサミー・スモディクスが合わせたが、枠を捉えたシュートはGKアンドレ・オナナの好セーブに阻まれた。

 早々と先制に成功したマンチェスター・ユナイテッドだが、その後はボールの奪いどころが定まらず、イプスウィッチにプレスを回避される展開が続く。やや劣勢の中、40分には左サイドのスペースに抜け出したリーフ・デイヴィスのラストパスから決定機を作られるも、リアム・デラップの至近距離からのシュートはGKオナナがセーブ。その3分後にはボックス手前でボールを受けたオマリ・ハッチンソンが左足を振り抜くと、強烈なミドルシュートがヌサイル・マズラウィの頭をかすめてゴール左上隅に突き刺さった。前半は1-1で終了する。

 後半もマンチェスター・ユナイテッドが開始早々にチャンスを作る。ディオゴ・ダロトが左サイドで起点を作り、ブルーノ・フェルナンデスがボックス内左へスルーパスを供給。抜け出したアレハンドロ・ガルナチョのシュートはGKに阻まれるも、良い入りを見せる。一方のイプスウィッチは52分、右サイド深くへ抜け出したバーンズのグラウンダーの折り返しにデラップが合わせたが、またもGKオナナが鋭い反応を見せた。

 その後はややオープンな展開となり、マンチェスター・ユナイテッドはボール奪取からの速攻を起点に何度か惜しい場面を作るが、決定機を作り出すまでには至らず。アモリム監督はジョシュア・ザークツィーやラスムス・ホイルンドらを投入するも、勝ち越し点を奪うことができないまま試合は最終盤を迎える。後半はややボールを握られる展開となったイプスウィッチは87分、途中出場のジャック・クラークとコナー・チャップリンでチャンスを作ったが、ここもGKオナナが凌いだ。

 90+3分、マンチェスター・ユナイテッドは右から仕掛けたディアロがボックス内へ侵入し、そのまま左足でシュートを放ったが相手DFがブロック。試合はこのまま1-1で終了し、両チームが勝ち点「1」を分け合う結果となった。次節、イプスウィッチは11月30日にアウェイでノッティンガム・フォレストと、マンチェスター・ユナイテッドは12月1日にホームでエヴァートンと対戦する。

【スコア】
イプスウィッチ 1-1 マンチェスター・ユナイテッド

【得点者】
0-1 2分 マーカス・ラッシュフォードマンチェスター・ユナイテッド
1-1 43分 オマリ・ハッチンソン(イプスウィッチ)

ジャンルで探す