アストン・ヴィラ、“勘違い”が致命傷となりCL連勝ストップ…クラブ・ブルッヘがPK弾で1-0勝利

 チャンピオンズリーグ(CL)のリーグフェーズ第4節が6日に行われ、クラブ・ブルッヘ(ベルギー)とアストン・ヴィラ(イングランド)が対戦した。

 ここまで3試合を消化したリーグフェーズで3連勝を達成し、前節終了時点で暫定首位に浮上したアストン・ヴィラ。41年ぶりに戦うCLで好調を維持する同クラブだが、直近は公式戦連敗を喫しており、チームの立て直しを図るなかで第4節を迎えた。対するは、ここまで1勝2敗のクラブ・ブルッヘ。昨季のベルギー王者は現在公式戦3連勝を記録するなどアウェイチームとは対照的であり、勢いそのままホームでCL2勝目を目指す。

 試合の立ち上がりはアストン・ヴィラが主導権を掌握する。20分にはポゼッションを行うクラブ・ブルッヘに対し、人数をかけながらプレス。中盤でユーリ・ティーレマンスがボールを奪うと、こぼれ球を拾ったジョン・マッギンがドリブルで運びながらオリー・ワトキンスにラストパスを出す。細かいタッチでDFのタイミングを外しつつ、ペナルティエリア手前から右足でシュート。しかし、グラウンダーのシュートは枠の左に外れてしまった。

 劣勢が続いたクラブ・ブルッヘも、ゲームの進行とともにリズムを取り戻す。すると、30分に連続で決定機を創出。相手を押し込みながら左サイドにボールが渡ると、テンポの良いショートパスでアストン・ヴィラのブロックを攻略する。ボックス左角でパスを受けたフリストス・ツォリスが縦に流し、フェラン・ジュグラが抜け出してシュートを狙うがポストに直撃。波状攻撃を仕掛けてツォリスがミドルシュートを放ったものの、GKエミリアーノ・マルティネスのセーブに防がれた。

 35分にもクラブ・ブルッヘがビッグチャンスを作り出す。中盤でボールを奪ってカウンターに移行し、流れるようなパスワークで左サイドに展開。マキシム・デ・カイペルが送ったクロスをカスパー・ニールセンがバックヘッドで合わせるが、ゴールカバーへと入ったタイロン・ミングスにカットされる。さらに、ボックス手前にこぼれたセカンドボールをアルドン・ヤシャリがダイレクトシュート。抑えの効いた一撃はGKエミリアーノ・マルティネスの正面に飛んでしまった。

 そんななか、クラブ・ブルッヘが思わぬ形でスコアを動かす。50分にアストン・ヴィラのゴールキックからプレーが再開されると、GKエミリアーノ・マルティネスが繋いだボールをタイロン・ミングスが手でキャッチ。インプレーにも関わらず勘違いでハンドのファウルを与えてしまい、クラブ・ブルッヘがPKを獲得する。キッカーを務めたハンス・ヴァナケンが落ち着いて決め切り、ホームチームが先制に成功した。

 結局、そのまま試合は1-0で終了。クラブ・ブルッヘがアストン・ヴィラに勝利した。次節は27日に行われ、クラブ・ブルッヘはアウェイでセルティック(スコットランド)と対戦。アストン・ヴィラはホームでユヴェントス(イタリア)と対戦する。

【スコア】
クラブ・ブルッヘ 1-0 アストン・ヴィラ

【得点者】
1-0 52分 ハンス・ヴァナケン(PK/クラブ・ブルッヘ)

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