ヴィニシウスの授賞式欠席が物議…現地紙は「メッシは『フェアプレイ』の模範を示したが、彼は学ばなかった」

ヴィニシウス・ジュニオール

 スペイン紙『ムンド・デポルティーボ』は、2024年の『バロンドール賞』を逃したFWヴィニシウス・ジュニオール(レアル・マドリード/スペイン)の授賞式欠席について、見解を綴っている。

 28日、フランスのサッカー専門誌『フランス・フットボール』が主催する2024年の『バロンドール賞』が発表され、プレミアリーグとEURO2024を制するなど、所属クラブとスペイン代表の両方で大車輪の活躍を見せたMFロドリ(マンチェスター・シティ/イングランド)が、この権威ある個人賞を初受賞した。

 その反面、物議を醸しているのが、2位となったヴィニシウス・ジュニオールの“ドタキャン”だ。当初は、パリ・シャトレ劇場で行われる授賞式に出席するため、MFジュード・ベリンガムカルロ・アンチェロッティ監督らレアル・マドリードの関係者約50名とチャーター機でマドリードを出発する予定だったものの、受賞を逃したことを受けて、直前で渡航をキャンセル。ただし、複数メディアによると、あくまでもクラブ側が主導したもので、「フットボール以外の利害関係によって、受賞者が決まっている」が理由だと報じている。

 そんな中で、同選手の行動に見解を綴った『ムンド・デポルティーボ』は、同賞を最多8度受賞しているFWリオネル・メッシ(インテル・マイアミ/アメリカ)を引き合いに出しつつ、「リオネル・メッシはバロンドールの歴史に『フェアプレイ』の模範を示したが、ヴィニシウス・ジュニオールはそこから何も学ばなかった」と批判。続けて「数年前までは、バロンドール受賞者が、翌日発売の『フランス・フットボール』の誌面を飾るため、事前に写真撮影を済ましておく必要があった。つまるところ、自身が受賞者であることを前もって把握することができたのだ」とした上で、メッシは、2位(2008年、2013年、2014年、2016年、2017年)を5度、3位(2007年)を1度経験しているが、全6回とも授賞式に出席していると指摘している。

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