マンC、守りを固めるウルブスをこじ開け劇的勝利! 試合終了間際にストーンズが決勝弾
プレミアリーグ第8節が20日に行われ、マンチェスター・シティは敵地でウルヴァーハンプトン(ウルブス)と対戦した。
昨日開催の試合でアーセナルが敗れたことにより、今季プレミアリーグで唯一無敗を維持しているチームとなったマンチェスター・シティ。ここまで5勝2分を記録しており、首位に立つリヴァプールとの勝ち点差はわずかに「1」。プレミアリーグ2連勝、公式戦3連勝を掲げ、ウルブスの本拠地に乗り込んだ。
対するホームチームはここまで1分6敗と苦しい序盤戦を強いられており、現在19位に沈んでいる。プレミアリーグ4連敗、公式戦5連敗と泥沼のなかで“絶対王者”を迎え撃つことなったが、浮上のきっかけを掴むことはできるだろうか。
試合は立ち上がりからマンチェスター・シティがボールを握り、敵陣へ押し込む時間となったものの、7分に意外な形で均衡が破れる。ウルブスは自陣でのビルドアップから、ボールを持ち出したサンティアゴ・ブエノが右サイドへ展開すると、ネルソン・セメドが一気にスペースを前進。アーリークロスに対して、ファーサイドへ飛び込んだヨルゲン・ストランド・ラーセンが左足でダイレクトでゴールネットを揺らす。ウルブスがファーストチャンスをモノにして、先手を取った。
マンチェスター・シティとしてはまさかの先手を取られる展開となったが、失点直後のプレーでは早速決定機を創出。右サイドから仕掛けたサヴィーニョが中央へ繋ぎ、ボックスに入ったイルカイ・ギュンドアンが軽く方向を変えると、後ろから走り込んできたベルナルド・シルヴァがシュート。ゴール左下を捉える見事な一撃だったが、ここはGKジョゼ・サが立ちはだかった。
その後もマンチェスター・シティが保持の時間を増やしたが、19分にはカウンターの局面でウルブスがゴールを脅かす。1本のスルーパスで背後のスペースへ飛び出したネルソン・セメドがチャンスを迎えたが、ファーストタッチが流れ、強引に放ったシュートはGKエデルソンに阻まれる。
すると37分、マンチェスター・シティが今度は個の質で違いを示して見せる。左サイドからのドリブルで相手を引きつけたジェレミー・ドクとのパス交換から、ボックス手前左寄りの位置で前を向いたヨシュコ・グヴァルディオールがミドルシュート。利き足とは逆の右足から放たれた一撃は、懸命に反応したGKサの手に当たってゴールに吸い込まれ、マンチェスター・シティが試合を振り出しに戻した。
1-1で折り返した後半も、試合の構図は大きくは変わらない。マンチェスター・シティがポゼッション率で大きく上回ったが、ウルブスも56分にカウンターでチャンス構築。左サイドから中央へ持ち運んだマテウス・クーニャが右足でミドルシュートを放つも、ここはわずかにゴール右へ外れる。
マンチェスター・シティはボールこそ握っているものの、中央を固める相手を引き出すことに苦戦。特にサイドを入れ替えたサヴィーニョとドクが良い形でボールを受けられる場面が減少し、前半と比較して大外を使った攻撃が限られる。そんななかでも、ギュンドアンやサヴィーニョがフィニッシュまで持ち込むシーンは作ったが、逆転ゴールは挙げられずに試合は終盤へ向かう。
このまま後半アディショナルタイム規定の5分台に近づいたが、マンチェスター・シティは最後の最後に“王者”たる所以を示して見せる。右コーナーキックを獲得すると、フィル・フォーデンが蹴ったインスイングのボールに対して、ジョン・ストーンズが強烈なヘディングシュートでゴールネットを揺らした。
試合はこのままタイムアップ。劇的な形で、マンチェスター・シティがインターナショナルマッチウィーク明けの1戦を白星で飾った。一方で、ウルブスはホームで逃げ切りに失敗。約7年ぶりのプレミアリーグ6連敗を喫した。
この後、マンチェスター・シティは23日にチャンピオンズリーグ(CL)・リーグフェーズ第3節でスパルタ・プラハと、26日に次節のプレミアリーグで菅原由勢所属のサウサンププトンと、ともにホームで対戦する。一方で、ウルブスは26日、次節のプレミアリーグで三笘薫が所属するブライトンの本拠地に乗り込む。
【スコア】
ウルヴァーハンプトン 1-2 マンチェスター・シティ
【得点者】
1-0 7分 ヨルゲン・ストランド・ラーセン(ウルヴァーハンプトン)
1-1 33分 ヨシュコ・グヴァルディオール(マンチェスター・シティ)
1-2 90+5分 ジョン・ストーンズ(マンチェスター・シティ)
10/21 00:00
サッカーキング