「みんながつないでくれたルヴァン杯」 8強から登場の甲府、鳥海芳樹は逆転突破誓う「ホームでやり返す」

 ヴァンフォーレ甲府が2022年の天皇杯に続くタイトル獲得に向け、JリーグYBCルヴァンカップ・プライムラウンド第1戦で川崎フロンターレと対戦した。27分に許した遠野大弥のゴールが決勝点となり、敵地での第1戦は0対1で落とした。甲府を率いる大塚真司監督は「前半が終了して0対1。後半は自分たちのホームで臨むことができるので、チャンスは大きくある」と前を向いた。

 甲府はAFCチャンピオンズリーグでノックアウトステージに進出したため、今大会はプライムラウンドから登場。今季から明治安田J1、J2、J3全クラブが出場する大会フォーマットに変更された中、ベスト8からの登場は2つ目のタイトル獲得に向けた大きなチャンスでもある。10番を背負う鳥海芳樹は「天皇杯で優勝して、ACLに出場して、ACLでグループステージを突破して、その恩恵を受けてベスト8から出ることができている。みんながつないでくれたルヴァン杯だと思います」と今大会を捉えている。

 平日アウェイでのナイターにも関わらず、多くの甲府サポーターがスタジアムに駆けつけ、大きな声援を送り続けた。「選手たちは奮い立ちましたし、ホームでやり返すという気持ちになっています」と鳥海。大塚監督も「多くサポーターが来ていただけるとは聞いていましたが、実際にベンチに入って見ると予想した以上の人数、迫力、声援での後押しを感じることができました」と感謝を述べ、「もう一度、次は自分たちのホームである小瀬でさらなる後押しをしていただき、ともに戦って喜びを分かち合いたい」と逆転突破を誓った。

 プライムラウンド第2戦は8日(日)18時〜、甲府の本拠地『JIT リサイクルインク スタジアム』で行われる。荒木翔は「天皇杯を獲ったことでトーナメントに対する熱量は感じますし、またリーグ戦とは違った意気込みや期待感がある。そこを汲み取って、いつも以上のエネルギーを出していきたい」と話す。「ボールを持たれても焦れずに、どれだけゼロの時間を長くできるか」と第2戦に向けたポイントを挙げ「うちの外国籍選手や(鳥海)芳樹、(宮崎)純真、さんぺーさん(三平和司)だったり、一発持っている選手はいるので、先制点を取れればと思います」と見据えた。

取材・文=三島大輔(サッカーキング編集部)

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