パルマGK鈴木彩艶がナポリ相手に好セーブ&好フィードも退場に…チームはATの2失点で逆転負け

 セリエA第3節が8月31日に行われ、日本代表GK鈴木彩艶が所属するパルマ・カルチョは敵地でナポリと対戦した。

 前節、GK鈴木の活躍もありミランに勝利したパルマは、今節もアドリアン・ベルナベが攻撃のタクトを揮って好機を演出。立ち上がりの決定機はクロスバーに阻まれたが、直後にボックス内でアンジュ・ボニーが相手GKとの接触で倒れてPKを獲得する。これをボニー自ら決め、アウェイのパルマが19分に先制した。

 追いかけるナポリは、フヴィチャ・クヴァラツヘリアやジャコモ・ラスパドーリにボールを集めてゴールに迫ろうとするが、パルマ守備陣の粘り強い対応とGK鈴木の安定したキャッチングでゴールを許さない。GK鈴木は正確なフィードでもチームに貢献。ナポリにゴールを許すことなく、時計の針を進めていった。

 ところが75分、最終ラインの裏に出たボールをクリアしようとボックスの外に飛び出したGK鈴木がダビド・ネレスと交錯。先にボールに触れていたものの、その後に高く上がった足がネレスの腹部に入り、これが危険なプレーと見做されてイエローカードの対象に。鈴木は63分に遅延行為で警告を受けており、これが2枚目のイエローカードとなって退場処分となった。

 パルマは数的不利な状況となったことに加え、すでに5枚の交替カードをきっていたため、フィールドプレーヤーのエンリコ・デルプラートがゴールマウスを守る事態となる。数的優位となったナポリの攻勢にさらされながら、辛うじてリードを保っていたパルマだったが、途中出場していたナポリの“新戦力”ロメル・ルカクがアディショナルタイム2分にネットを揺らして振り出しに戻すと、同6分にはサイドからのクロスにアンドレ・フランク・ザンボ・アンギサが高い打点で飛び込んでヘディングシュートを決めてナポリがリードを奪った。

 試合終了間際にはパルマにもチャンスが訪れたが、これはナポリのGKアレックス・メレトに阻まれてタイムアップ。パルマは鈴木の退場処分が響き、痛恨の逆転負け。一方のナポリは連勝を飾ることに成功した。

【スコア】
ナポリ 2-1 パルマ・カルチョ

【得点者】
0-1 19分 アンジュ・ボニー(パルマ/PK)
1-1 90+2分 ロメル・ルカク(ナポリ)
2-1 90+2分 アンドレ・フランク・ザンボ・アンギサ(ナポリ

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