レアル、ラス・パルマスを相手に1-1ドロー…ヴィニシウスのPK弾で同点も逆転には至らず

 ラ・リーガ第3節が29日に行われ、ラス・パルマスとレアル・マドリードが対戦した。

 昨シーズンは2年ぶりにラ・リーガを制覇し、連覇を目指して新シーズン開幕を迎えたレアル・マドリード。初戦のマジョルカ戦こそ引き分けたものの、第2節バジャドリード戦では終始相手を圧倒し、見事3-0の完勝を収めた。敵地へと乗り込んだ今節は、前節から先発を4名変更。ブラヒム・ディアスルカ・モドリッチ、フェルラン・メンディ、ルーカス・バスケスがスタートから起用された。

 試合は、開始早々の5分にラス・パルマスがスコアを動かす。最終ラインから繋いで前進し、左サイドでボールを受けたアルベルト・モレイロが斜めのパスを差し込む。オリヴァー・マクバーニーがドリブルで運びながら、内側を走り込んできたモレイロへと折り返しを供給。ボックス内で冷静にオーレリアン・チュアメニとエデル・ミリトンをかわし、確実に流し込んで先制点を奪取した。

 相手の勢いに出鼻を挫かれたレアル・マドリードは、24分にヴィニシウス・ジュニオールが倒されフリーキックを獲得する。ペナルティアーク内から狙うのは、前節フリーキックから得点を挙げたフェデリコ・バルベルデ。モドリッチが軽く触れたボールをL・バスケスが止め、バルベルデが豪快に右足を振り抜く。しかし、枠を捉えた強烈なシュートは、GKヤスパー・シレッセンによって弾かれた。

 攻撃の糸口を探るレアル・マドリードは、38分にポゼッションでラス・パルマスを押し込む。堅いブロックの手前でボールを動かし、パスを受けたアントニオ・リュディガーがドリブルで前進。プレッシャーを受けずに運び続け、右足へと持ち替えて思い切りよく右足を振り抜く。無回転気味のシュートは枠を捉えたが、GKシレッセンに右手一本でストップされた。

 リードされてハーフタイムを迎えたカルロ・アンチェロッティ監督は、後半頭からB・ディアスに代えてロドリゴ、F・メンディに代えてフラン・ガルシアを投入。それでも55分にラス・パルマスが決定機を作り出す。中盤の左サイドでパスを交換し、守備網を打開したキリアン・ロドリゲスがスルーパス。DFラインの背後に抜け出したサンドロ・ラミレスが、飛び出してきたGKティボー・クルトワを左に避けながらシュートを放ったものの、ボールは枠の上へと外れてしまった。

 そんななか、67分にチュアメニからボールを受けたL・バスケスが、ペナルティエリア内でのトラップから縦に突破。マイナスの折り返しをヴィニシウスが合わせ、流れたボールにアルダ・ギュレルが反応する。これが相手のハンドを誘発し、レアル・マドリードがPKを獲得。ヴィニシウスが落ち着いて沈め、スコアは振り出しに戻された。

 87分にはフリーキックの流れからビクトル・アルバレス・ロサダがネットを揺らすが、直前にオフサイドがあったためラス・パルマスのゴールは認められず。結局、そのまま試合は1-1で終了し、両者1ポイントずつを分け合った。次節は来月1日に行われ、ラス・パルマスはアウェイでアラベスと対戦。レアル・マドリードはホームでベティスを対戦する。

【スコア】
ラス・パルマス 1-1 レアル・マドリード

【得点者】
1-0 5分 アルベルト・モレイロ(ラス・パルマス)
1-1 69分 ヴィニシウス・ジュニオール(PK/レアル・マドリード)

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