札幌が連敗を『8』でストップ、6試合ぶり得点も…FW鈴木武蔵のPK失敗響き神戸とドローに

 2024明治安田J1リーグ第23節が13日に行われ、北海道コンサドーレ札幌とヴィッセル神戸が対戦した。

 リーグ戦8連敗。ここまで積み上げた勝ち点が『11』の最下位札幌は、前節に残留争いのライバルたちが軒並み3ポイントを獲得したため、17位との勝ち点差が『12』にまで広がった。ただ、ミッドウィークに行われた天皇杯3回戦モンテディオ山形戦では6得点大勝。リーグ戦5試合無得点の中、巻き返しのきっかけを得た形に。対する4位神戸は、リーグ戦直近5試合で3勝1分1敗。水曜日の天皇杯でも危なげなく勝利を収めるなど、好調を維持した状態で敵地『札幌ドーム』に乗り込み、首位FC町田ゼルビアを追走する白星を目指した。

 序盤は、神戸が主導権を握る。右サイドから相手ゴールに迫ると、7分にはファーサイドに走り込んだMF広瀬陸斗のシュートがポスト強襲するなど、早々にゴールの匂いが漂った。反対に、難しい立ち上がりとなった札幌だったが、時間が経過するとともに、らしくボール保持のスタイルで陣地を回復していく。

 するとハーフタイムが近づいた39分、札幌が6試合ぶりの得点で先制した。ボックス手前右寄りの位置でフリーキックを獲得し、これをMF青木亮太が右足で沈める。連敗ストップの希望を灯したまま、札幌が1点リードで前半を折り返した。

 が、後半開始早々に神戸が試合を振り出しに戻した。FW武藤嘉紀のポストプレーから、ボックス内左サイドを奥深く破ったMF佐々木大樹が折り返すと、ファーサイドで待っていたFW大迫勇也がヘディングシュート。王者の“エース”の今季7得点目となるゴールで、すぐさま追いついた。

 その後は一進一退の攻防が続いた中、勝ち点3が欲しい札幌は左右の揺さぶりからチャンスを作る。しかし72分に獲得したPKをFW鈴木武蔵が失敗した他、MF菅大輝も1対1の場面を決め切れないなど、1点が遠い。

 札幌が攻勢を強め、神戸は途中出場のFWジェアン・パトリッキらを活かしたカウンターを狙う構造に。最終盤には互いに決定的なシーンを迎えたものの、試合はこのまま1-1でタイムアップ。連敗を『8』で止め、6試合ぶりの得点を奪った札幌だったが、PK失敗が響く形で白星とはならず。対する神戸も、速攻からの2次攻撃、3次攻撃と分厚い攻めを見せたが、逆転ゴールには至らずに痛み分けドローとなっている。

 次節、札幌は浦和レッズと、神戸は名古屋グランパスと対戦する。

【スコア】
北海道コンサドーレ札幌 1-1 ヴィッセル神戸

【得点者】
1-0 39分 青木亮太(札幌)
1-1 48分 大迫勇也(神戸)

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